
マインクラフト公式のマルチプレイ環境「Realms」。
Java版Realmsについて、他マルチプレイのやり方との比較、作成方法、使える機能、そして実際の使用感を紹介していきます。
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Java版Realmsの概要
Realmsはマインクラフト公式のマルチプレイサービスです。
Java版で他の人との通信する【マルチプレイ】を行うためには、マルチプレイサーバーが必要なのですが自分で作成するのはハードルが高く、マルチプレイをできる人は限られていました。
Realmsは公式より開始されたマルチプレイサーバーのようなもので、なんといってもゲーム内から簡単に作ることができ誰でも簡単にマルチプレイ環境を整えることができます。
現在Java版Realmsの料金は、1ヶ月自動更新で904円のみで、同時接続人数は自分含めると11人のプレイヤーが上限です。
※Realms料金はRealmsの所有者のみ発生し、招待ユーザーは無料です。
※料金は予告なく変更される場合があります。
外部リンク 価格プラン – Minecraft: Java Edition用のRealms【➚】
Realmsのデメリットと比較
Realmsは公式ということもあり、簡単で安定したマルチプレイが可能ですがMODの導入ができず、最新バージョンでしか遊べないという大きなデメリットがあります。
特にJava版マインクラフトはMODで遊べることが大きな強みなので、MODをどうしても行いたい場合はRealmsは合わないサービスです。
※補足すると影MODなどサーバー側に導入を必要としない一部のMODは動きます。詳しくは「RealmsはMODが使えないのか?」にて。
他のマルチプレイ環境との比較
Java版でマルチプレイ環境を整える方法としてはRealmsの他に「自宅パソコンをマルチプレイサーバー化する」、「VPS(レンタルサーバー)でマルチプレイを行う」といった方法もあります。
それらとRealmsとのメリット・デメリットをまとめました。
Realms | 自宅PCサーバー化 | VPS | |
---|---|---|---|
マルチプレイ環境の構築 | 簡単 | 難しい | 契約プラン次第 |
値段 | 月額904円 | 無料 | 月額900円~(目安) |
MOD | 不可 | 可能 | 可能 |
自宅PCのセキュリティリスク | なし | 高い | なし |
ファイアウォールとネットワーク機器の設定 | 不要 | 必要 | 不要 |
ライセンス | 問題なし | 問題あるかも | 問題なし |
ワールド稼働時間 | 24時間 | PCを起動している時間のみ | 24時間 |
人数 | 同時接続は自分+10人まで | 高性能マシン・強化回線により10人以上可 | 高いプランにすれば10人以上可 |
MOD導入が出来ないということを除けばRealmsは他と比べて非常に優れたマルチプレイサービスです。
自宅PCをサーバー化する場合は一見安くつきますが、RealmsやVPSと同様いつでも友達が遊びにこれるよう24時間稼働すると、電気代が結構かかってしまって案外変わらなかったりすることは覚えておきましょう。
(サーバー用マシンなら安く運用できますが、家庭用パソコンだと割高)
MODを使いたい場合はVPSか自宅PCサーバー化
MODを導入してマルチプレイをする場合は自宅PCをサーバー化するかVPSを契約するかありません。
【やり方は以下の記事にて】
関連 【Java】自宅PCによるマルチプレイサーバーの作り方
関連 さくらVPSによるマルチプレイまとめ【導入・MOD等】
近年では簡単にマルチプレイサーバーを構築できるVPSも増えてきましたので、そちらを検討してみるのも良いでしょう。
Realmsの作成
Realmsは「ゲームのタイトル画面」もしくは「公式サイトへログインして契約」することにより開始できます。
ゲームのタイトル画面より購入する場合は、タイトルから「Minecraft Realms」を選択します。
「Realmsを購入する!!」ボタンを押すと、お支払いページがブラウザで開くのでログインして支払いを完了します。
(現在お支払い方法はクレジットカードのみの模様)
支払いを完了してゲーム画面に戻るとRealmsを作成できるようになっています。

ワールド作成画面ではいくつかありますが、概ね以下の通り。
新規ワールド | シングルプレイのワールド新規作成と同様。 |
---|---|
ワールドをアップロード | シングルプレイで遊んでいたワールドをRealmsにコピー。 |
Realmのテンプレート | 予め用意されたマップで作成 |
アドベンチャー | ゲームモードAdventureで遊ぶ用に用意されたマップで作成 |
エクスペリエンス | 観賞用に用意されたマップで作成 |
インスピレーション | クラフト参考向けに用意されたマップで作成 |
基本的には「新規作成」か「ワールドアップロード」の2択かと思いますが、その他の内容については「Realmsで使える機能 > java_relms_templete」にて紹介しています。
マップ作成を完了するとそのままRealmsワールドが始まります!

Realmsへの招待
Realmsの設定画面「プレイヤー」より招待するユーザーを登録することができます。
なお同時接続できるのは自分除いて10人までですが、リストに登録できるユーザーの数に制限はありません。
Realmsへのアクセス
Realms所有者もRealmsに招待されたユーザーもタイトル画面の「Minecraft Realms」よりRealms一覧画面に入ることができ、そこから24時間いつでもRealmsワールドに遊びに行くことができるようになります。
Realmsの性能と使用感
Realmsは公式サーバーだけあってラグやクラッシュすることもなく非常に安定してマルチプレイが可能でした。
安定してプレイすることはもちろんのこと高負荷への耐性もかなり高いです。

例えば上記のようなTNT大量爆破を行ってもRealmsはクラッシュすることなく普通に動きますが、これはVPSの少人数向けプランで行うと普通にクラッシュしてしまうレベルの高負荷です。
VPSでこの大量爆破を動かすためには5~10人用の中堅プランが必要であるため、Realmsは非常に余裕を持ってマルチプレイできるでしょう。
(VPSなら少なくとも3,000円ほどのサーバー性能があります!)
加えてワールドのダウンロードやアップロードなどの機能もしっかり用意されており、使いづらいという点は(個人的には)ありませんでした。
Realmsで使える機能
ワールドのバックアップ/ダウンロード
ワールドデータは自動的にバックアップされており、少し前までならさかのぼって復元することが出来ます。
またワールドの最新版はローカルにダウンロードすることができるようになっており、シングルプレイでもRealmsで遊んでいたワールドで遊ぶことが可能です。

ワールドのストック/切り換え
Realmsは1つのRealmsにつき1つのワールドにはなりますが、裏では3つまでRealms上に保存することが可能で、それらの中からRealmsで稼働するワールドを選択するシステムになっています。
上記画面で左3つがワールド1~3で、それぞれ別ワールドとして保存されており、(少し明るい)ワールド3がRealmsで稼働しているワールドです。
(一番右のは後述するミニゲーム用)
Realmsは3のワールドからスイッチして遊ぶことができ、臨機応変にワールドを切り換えることができます。
管理者権限の付与
「プレイヤー」一覧画面では、招待ユーザーにも管理者権限を与えることが出来ます。
管理権限を与えられたユーザーは使用出来るコマンドが増え、「/seed」「/gamemode」などの管理コマンドを使用することが可能になります。
※Realmsの設定画面に入れる権限ではありません。あくまでコマンドの使用範囲が増えるだけ(OPコマンドと同じ)。
テンプレート
Realmsのワールド作成では、あらかじめ構造物・地形が作られたワールドデータである「テンプレート」があり、それを使ってワールドを作成することが出来ます。
テンプレートは以下4つの種類がありますが、それぞれ紹介してきます。
- Realmのテンプレート
- アドベンチャー
- エクスペリエンス
- インスピレーション
Realmのテンプレート

マインクラフトでは「サバイバル」モードが大定番のゲームモードですが、主にそれ用のテンプレートです。
拠点や城などの用意された構造物が作成されつつ、テンプレートで作られた地形の外側には通常の地形が生成されるのでサバイバルモードで遊ぶのに適したテンプレートとなっています。

アドベンチャー

クラフトを行う通常のマインクラフトと異なりアクションゲームやRPGゲームのような遊び方をするテンプレートたちです。
(ゲームモードがAdventure)
例えばテンプレートの1つである「A Fox’s Life」は主人公がキツネとなって冒険するテンプレートで、ブロックを破壊したりすることは出来ませんが、大ジャンプや噛みつきなどのアクションができ、NPCなどとの会話・取引などでゲームを遊ぶといったテンプレートになります。

ただワールドのテンプレート自体が(恐らく全部)日本語対応されておらず、ゲーム内の説明やキャラクターとの会話などは全部英語なのがネック。

エクスペリエンス

主に鑑賞を目的としたテンプレートたちです。
音楽博物館やアメリカのホワイトハウスなど、実際の建物を模したものや美しい構造・地形のテンプレートがあります。

インスピレーション

感性を刺激してクラフト意欲を増すようなテンプレートたちです。
様々な家や城が並べられたものや農場のショールーム、更にはレッドストーン回路など「自分でも作ってみたい」と思わせるようなものが多くあります。

ミニゲーム

Realmsにはミニゲームモードがあり、沢山のゲームから選んでRealmsワールドに稼働させることができます。
(3つの保存ワールドと同じくいつでも切り換え、元のワールドに戻すことが可能)
ただこちらも説明が英語表記なのがネックとなっており、日本ではまだ遊びにくいという印象を受けますね。

RealmsはMODが使えないのか?
Realmsの画面を見てもMODを導入するようなボタン/画面などはありませんし、MOD導入したワールドをアップロードしても動作しないようになっています。
ただ全部のMODが使えないかというとそうではなく、影MODのようにサーバー側に導入することなくクライアント側でのみ動作するMODは使えます。
上記は影MODが入っている環境でReamsをプレイしている様子ですが、こういうサーバーにMOD導入が必要ないものはRealmsに弾かれず動作します。
とはいえマルチプレイにおけるMODはサーバー側にも導入するものが大多数ですので、実質MODが使えないといっても過言ではないのですが・・・。
まぁマインクラフト公式からすると「ユーザーが作ったプログラムなんて何するのか分かんないので自己責任で自サバかレンタルサーバーでやってね」ということだと思いますが、期待していただけに残念です。
一般的なMODを入れてマルチプレイしたい場合は自宅PCをサーバー化するかVPSなどのレンタルサーバーを利用するかしかありませんね。
【VPSでのMODマルチプレイ関連】
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