
「Windows 10」のJava版において、マルチプレイのためのマインクラフトサーバーの作り方を実際に立ち上げながら解説。
自分のPCを使ってマルチプレイをするやり方を紹介していきます。
マルチプレイするための概要
マインクラフト(Java版)でマルチプレイするには、マインクラフトサーバーを立てる必要があります。
マインクラフトサーバーおよびサーバーというのは、インターネットを使ってサービスを提供するコンピュータのこと。
マインクラフト(Java版)のマルチプレイは基本的にサーバーを立てて行う方式のため、マルチプレイするにはこのマインクラフトサーバーを作ることでマルチプレイができるようになります。
必要なモノ
さてマルチプレイ用のマインクラフトサーバーを作るためには以下のものが必要です。
- サーバープログラムを動かすPC
- 遅くなく安定したネット回線
サーバープログラムを動かすPCについては今使っているPCでOKです。
ただサーバープログラムはかなりPCに処理の負担がかかるのでその点は留意しておきましょう。
あとある程度コンピュータの知識があるとうまくいかない時の対処がしやすくなります。
(インストールされたセキュリティソフト、ネットワーク構成、プロバイダの契約内容によってうまくいかない場合があります)
自宅サーバーを作る流れ

マインクラフトのサーバープログラムはユーザーであれば誰でも、公式よりダウンロードができますのでそれをPCで動作させればサーバーを作ることができます。
ただサーバーをプログラムを動かしただけでは外部からアクセスすることができず、ルータのポートの開放という作業が必要になります。
ルータは自宅のネットワークとインターネットを繋ぐ機械のことですが、このルーターがインターネットから不審なアクセスが来ないようにほぼ全てブロックしています。
つまりマルチプレイサーバーを作るためにやることは以下3つに分けられます。
- PCでマインクラフトサーバーの作成
- ルータのポート開放
- 友達など外部よりアクセスしてもらう
それでは手順にそってそれぞれのやり方を紹介していきますが、その前にサーバーを作成することについての留意して欲しいことに触れておきます。
注意すること
サーバーを作るというのは自分のPCを良くも悪くもインターネットからアクセス可能にする行為ということは認識しておくべきです。
何をしているのかをきっちり理解せずにマルチプレイサーバーを作成すると、自分のPCがインターネットの脅威(クラッキング、犯罪行為のための踏み台など)に晒されやすくなる危険があります。
また、人によっては理解が難しい作業や失敗するとインターネットが使えなくなる手順も含まれていますため、本記事を読んでも「出来る気がしない」、「何をしているか正直分からない」「ちょっと怖いな・・・」といった場合はレンタルサーバーを使う選択肢も考えてみましょう。
自分のPCをサーバー化するのと比べ費用は少しかかりますが、自分のPCは外部からアクセスされることはなく、セキュリティはサーバーレンタル会社に任せられる、24時間稼働するのでいつでも友達が遊びに来れる、IPアドレスが変わらない、といったメリットもあります。
またサーバーPCでもない普通のPCを24時間つけっぱなしにすることは、割高な電気代になり案外サーバーレンタル代とそんなに変わらない値段で運用できたりもしますので一度検討してみると良いでしょう。
定番としては、定番で安い『Xserver VPS』、MODも簡単にできる『ConoHa for GAME
』、古くから安心の『さくらのVPS
』あたりです。是非一度検討してみましょう。
詳しく マイクラで使うレンタルサーバー(VPS)の選び方とおすすめ3選
※今回紹介するのはJava版になります。
その他Windows10ではライセンス的に外部からパソコンにアクセスできるのは20台となっていますので、大人数で遊ぶ予定でその辺の検討も必要です。
マインクラフトサーバーの作成
マインクラフト サーバープログラムの入手
マインクラフトのJava版ユーザーであれば、誰でもマインクラフトサーバーのプログラムをダウンロードすることができます。
サーバープログラムは「マインクラフトのランチャー」か「公式サイト」より入手可能です。
ランチャーによる入手
ランチャーを起動し、「起動構成」を選択します。
「New Installation」を選択します。
「バージョン」の部分を変更すると、右上にそれに対応したサーバープログラムへのダウンロードリンク「サーバー」が出現します。
「サーバー」をクリックしてサーバープログラムをダウンロードしましょう。
(本記事では1.17.1で作成していきますね)
公式サイトによる入手
公式Download server for Minecraft | Minecraft 【➚】
上記公式サイトからでもサーバープログラムがダウンロードできます。
公式サイトからのダウンロードは最新版のみとなっています。
サーバープログラムの実行
ダウンロードしたサーバープログラムを動作させるのですが、exeファイルではなくjarファイルなのでダブルクリックだけでは動作しません。
jarファイルを動かすためには「JDK(Java Development Kit)」が必要です。

JDKの入手
JDKおよびJava Development KitはJavaファイルの開発ツールキットで、これがあればJarファイルを実行することができるようになります。
JDKは「Open JDK」と「Oracle JDK」があるのですが、今回はインストーラ付きで導入が簡単な「Oracle JDK」を入れてみます。
(Oracle JDKは2021年Java17バージョンから無料になりました!)
Oracle JDKダウンロードJava Downloads | Oracle【➚】
Oracle JDKは上記リンクからダウンロードが可能です。
デフォルトではLinux用になっているので、「Windows」を押します。
何個かありますがインストーラ付きのものである「Installer」のURLをクリックして、ダウンロードします。
ダウンロードしたインストーラを起動させて、画面通りに進めばJDKのインストールが完了です。

EULAへの同意
次にjarファイルを動かしていきますが、バージョンが分からなくなるのとこの後ファイルが沢山生成されるのでフォルダ分けをしておきましょう。
この記事ではJava版ver.1.17.1でサーバーを建てるので、それに合わせて「1_17_1」というフォルダを作ってそこにjarファイルを格納します。
さてjarファイルをダブルクリックしてみます。
ファイアウォールである「Windows Defender」が通信をブロックしました。
このダイアログはチェックを入れ「アクセスを許可する」を押し、サーバープログラムの通信を許可しましょう。

この時「チェック必要だったのにしていなかった」「消してしまった」という疑問と対応策は本記事末尾の欄外情報「サーバーにアクセスが出来ない場合のワンポイント【↓】」に解説を
「パブリックネットワークはFree Wi-Fiに繋ぐ時なのでチェックをしてはいけないのでは?」という疑問については同じく欄外情報である「パブリックネットワークの許可について【↓】」に解説を書いているのでご参考下さい。
なおセキュリティソフトがインストールされている場合はそちらでも別途アクセス許可設定が必要な場合がありますので、必要に応じてお使いのセキュリティソフトを設定して下さい。
・・・
さて許可を押しても何も起こらないように見えますがそれで合っています。
実はファイルがいくつか生成されており、その中に「eula.txt」というソフトウェア許諾書が作成されているのでそれを開いて下さい。

eula.txtを開くと「eula=false」つまり、ソフトウェア許諾に”同意しない”になっています。
MincraftMINECRAFT エンド ユーザー ライセンス条項【➚】
エンドユーザーライセンス条項を確認してeula=【false】となっているところ【true】にして保存することで同意を示します。
trueにして保存したら、再度サーバープログラムであるjarファイルを実行してみると・・・
またWindowsのファイアウォールが検知しましたが、ここでも同様チェックを入れて許可ボタンを押します。
マインクラフトのサーバープログラムが立ち上がり、マイクラサーバーが動作しました。
ローカルアクセスでの確認
サーバーが動作してるとはいえ、実感しにくいので動作確認がてら確認してみましょう。
マインクラフトのゲームを立ち上げ、マルチプレイに進みます。
(サーバープログラムは稼働させておいて下さい)

(今回は1.17.1)
この画面に入ったら「ダイレクト接続」を押して、接続してみましょう。
入力欄に「localhost」と入力し、サーバーに接続すると・・・。
(localhostというのは”自分自身”、つまりサーバー接続先を自PCに設定しています)
マインクラフトサーバーが動作させているワールドに繋げました!!
これで「マインクラフトサーバーのプログラムを動作させる」、「ルータのポート開放」のうち前者が完了したことになります!!
ここで色々ワールド設定やらいじりたいところですが、まずはポート開放してちゃんと外部から繋げれるようなところまで持っていきましょう。

ポートの解放方法
作成したマルチプレイサーバーをアクセスしてもらいたいところですが、「ルーター」という機械がインターネットからのアクセスをほぼ全て遮断しているため、そのままでは接続してもらうことができないようになっています。
そのため次はルーターを設定して、インターネットからマインクラフトサーバーへ通信ができるよう変更しましょう。(ポート開放)
ルータ設定へのアクセス
ルーター設定はChromeやEdgeなどのブラウザからアクセスしますが、まずはルーターアドレスを確認します。
Windowsの「ここに入力して検索」から「cmd」と入力し、コマンドプロンプトを起動して下さい。
他にも、「スタートメニュー→Windows システムツール→コマンドプロンプト」でも開くことができます。
コマンドプロンプトが起動したらそこに「ipconfig」と打ち込みエンターキーを押します。
デフォルトゲートウェイの下の数値がルーターのアドレスになります。(末尾が1)
メーカー | ルーター設定のアドレス |
---|---|
NEC | 多分 192.168.10.1【➚】 か 192.168.1.1【➚】 |
Buffalo | 多分 192.168.11.1【➚】 |
これをブラウザのURLに打ち込めば・・・。
ルーター設定へのログイン画面が表示されます。
ログインIDとPASSはルーターによって異なり、上記のようにルーター本体に書いてあるのもや、初期設定でID:root,PASS:なし、となっているもの等様々なのでこれらはお使いのルーターを確認して下さい。
さて実際の設定変更はルーター機種に依存しますが、一例としてNECとバッファローの設定変更方法を紹介しておきます。
(特にメーカー違うと設定画面と設定項目名がかなり違うので注意。「ルーターの型番 ポート開放」とかで検索するのが正確)
ポートの開放設定
NEC製ルータの場合
NEC製ルータ「Aterm WG1200HS3」における設定変更の一例です。
ポート開放は詳細設定になりますので、詳細設定を表示するようにします。
NECルーターでは「ポートマッピング設定」がポート開放設定にあたります。
この画面にポート開放のための設定値を入れますが、まずポートの開放というよりはポートの転送といった方が認識しやすいと思います。
インターネットからアクセスがあった場合、ルーターはデータを受け付けてもどのパソコンに転送したら良いのか分かりません。
これをマインクラフトサーバーが動いているパソコンにアクセスを飛ばすのがここの設定です。
設定 | 入力値 |
---|---|
優先度 | 1 というか1~50の範囲で何でも良いです。 |
LAN側ホスト | マインクラフトサーバーが動いてるパソコンのアドレス指定します。
再度コマンドプロンプトを出現させ「ipconfig」と入力して確認しましょう。 ここのIPv4アドレス「xxx.xxx.xxx.xxx」がアドレスになりますので、これを入力して下さい。画面では「192.168.10.114」のところです。 |
プロトコル | TCP マインクラフトJava版の通信はTCPで行います。 |
IPv4の場合ポート番号 | 25565 マインクラフトサーバーが使用するポート番号は「25565」なのでそれを入力します。anyのチェックを外せば入力できるようになります。 |
変換対象ポート番号 |
IPv6の場合ポート番号を入力する欄が2つあり、こちらはインターネット側から飛んでくるポート番号を設定する項目です。 現行のIPv6は自分が使っているIPアドレスによってどのポート番号が使えるか決められており、1回線あたり1~65535の中から240個のみが割り当てられる仕様です。 よってマインクラフトサーバーが使うポート番号「25565」はほぼ使うことができません。 ただマインクラフトは別のポート番号でアクセスすることも可能なので、ここは使えるポートを適当に割り振ります。 使用できるポート番号は入力欄の上の方に一覧が出ていますので、その中からチョイスしましょう。 上記は私の回線の一覧ですが、そのうち「4176」を使用することにします。 |
宛先ポート番号 | 25565 インターネットから飛んできたアクセスをどのポートとして転送するかを設定する項目です。マインクラフトサーバーはデフォルトでは「25565」を使用しますのでそれを設定します。 |
入力が完了しましたら、設定ボタンを押して登録します。

設定後再起動を聞かれますが、再起動しないと設定が有効とならないため必ず再起動して下さい。
その他の機種Aterm – ポートマッピング(ポートの開放)の設定を行いたい 【➚】
Buffaloルータの場合
Baffaloルータ「WSR-3200」でのポート開放設定です。
ルータの設定画面から「詳細設定」→「セキュリティ(ルータセキュリティ)」→「ポート変換」へと進みます。
この画面にポート開放の設定を入力していきましょう。
設定 | 入力値 |
---|---|
グループ | なにもいじらない |
Internet側IPアドレス | エアステーションのInternet側IPアドレス |
プロトコル |
マインクラフトサーバーの通信はTCP 25565で行います。
「TCP/UDP」を選択して、「任意のTCPポート」を選びましょう |
LAN側IPアドレス | マインクラフトサーバーが動いてるパソコンのアドレス指定します。
再度コマンドプロンプトを出現させ「ipconfig」と入力して確認しましょう。 ここのIPv4アドレス「xxx.xxx.xxx.xxx」がアドレスになりますので、これを入力して下さい。画面では「192.168.10.114」のところです。 |
LAN側ポート | 25565 インターネットから飛んできたアクセスをどのポートとして転送するかを設定する項目です。マインクラフトサーバーはデフォルトでは「25565」を使用しますのでそれを設定します。 |
入力し終えたら登録して確認しましょう。
その他の機種BUFFALO – ポート開放の設定方法/アドレス変換の設定方法【➚】
ポート開放できているかチェック
ここまで設定したポート開放がうまくできているかチェックしましょう。
外部CMAN-ポートチェック【外部からポート開放確認】【➚】
上記サイトはインターネット上からポート開放が出来ているかを確認できるサービスです。
「現在のIPアドレス」をクリックし、確認したいポート番号を入力、規約へのチェックを入れてPortチェック実行を押しましょう。
僕は25565ポートが使えなかったため、4176を設定しましたが・・・
うまく成功できています!ここまで来ればあとはアクセスしてもらいましょう!
ポート開放が出来なかった場合
ポート開放ができなかった場合、例えば以下のことが考えられます。
- ファイアウォールでブロックされている
- インストールしたセキュリティソフトでブロックされている
- IPv6でもポート開放できないタイプの回線を契約している(transixとか)
特にファイアウォール・セキュリティソフトでブロックされててポートが確認できない場合が多いので、一瞬だけそれらを無効状態にして再度ポート確認してみると良いでしょう。
(確認したらすぐにもとに戻すこと!!)
Windowsのファイアウォールは「スタートメニュー」→「設定」→「更新とセキュリティ」→左メニューの「Windowsセキュリティ」→「Windowsセキュリティを開く」→「ファイアウォールとネットワーク保護」→「アクティブ」になっているネットワークを選択→「Microsoft Defender ファイアウォール」をオフにすることで無効にすることができます。
無効にした状態でポート開放の確認がとれればそいつらが悪さをしていることが分かりますので、対処が容易になります。
(Windowsのファイアウォールの許可設定は記事末尾の欄外情報「Windowsのファイアウォールの設定変更【↓】」に紹介していますのでそちらも見てみましょう)
マインクラフトサーバーへのアクセス
さてここからはマルチプレイサーバーに遊びにきてもらう方法です。
グローバルIPアドレスの確認
まず始めにアクセスしてもらうためにはインターネット上における自分のアドレス(住所)を教える必要がありますので、まずは自分のアドレスを確認しましょう。
(グローバルIPアドレスと言います)
外部CMAN-アクセス情報【使用中のIPアドレス確認】【➚】
上記サイトにアクセスすれば自分のIPアドレスを確認できます。
マルチプレイサーバーへのつなぎ方
さてここからは友人などの第三者にアクセスしてもらう方法です。
マインクラフトのランチャーから「マルチプレイで遊ぶ」画面まで進みますが、この時必ずマインクラフトサーバープログラムと同じバージョンのものを立ち上げるようにして下さい。
(今回作っているのは1.17.1です)
また当然ながらマインクラフトサーバープログラムが動いてないとアクセスできませんので、それはあらかじめ立ち上げておきましょう。

右下の「サーバーを追加」を押します。
「サーバーアドレス」に先程確認した自分のグローバルIPアドレスを打ち込んでもらいます。
この時IPv6などポート変更を行っていた場合、アドレスの末尾に「:ポート番号」と追記が必要です。
僕はIPv6でマインクラフトサーバーのデフォルトポート番号である25565が使えず、4176にてポート開放を行いましたため上の写真のような指定になっていますが、ポートが25565であれば:4176の
指定は必要ありません。
「完了」を押して登録すれば、サーバー一覧に登録されるのでこれをダブルクリックして接続してもらいましょう。
無事にアクセスしてもらうことが出来ました!!マルチプレイサーバー完成です!!
なおこの作業はサーバーを立てた人がやろうとするとエラーが出て確認できませんので、必ず別回線の第三者にやってもらう必要があります。
(自分自身はlocalhostと指定しないとアクセスできません)
この後必要になりそうなワールドのいじり方(リセットやSEED値の指定、ゲームモードの変更など)、それとワールドにアクセス出来なかった時の対処法は記事末尾の欄外情報【↓】に紹介していますので、そちらもどうぞ。
欄外情報
マルチプレイサーバーのワールドのいじり方
ワールドのリセット
マインクラフトサーバープログラムがあるフォルダの「world」フォルダを削除すれば、ワールドデータの削除が可能です。
(サーバープログラムは閉じておくこと)
その後マインクラフトサーバープログラムを立ち上げれば、新しいワールドが生成されます。
シード値の変更やゲームモードの変更など
シード値の変更などは同じく同フォルダにある「server.properties」ファイルをメモ帳などで編集することにより可能です。
例えばSEED値の変更の場合、ファイルを開いて「level-seed」要素を追加します。
一番下に「level-seed=1234」を追記します。
(シード値1234を指定しています。ここは任意の数値で)
これを保存して先ほど紹介したワールドのリセットを行い、再度ゲームに入れば・・・。
追加したSEED値でワールドが生成されました。
マインクラフトサーバープログラムのコンソールに「seed」とコマンドを入力すると、ちゃんと1234のSEED値になっていることが確認できます。
server.propertiesの設定要素は他にも様々ありますが、よく使いそうなものを一部紹介します。
詳しくは server.propertiesの設定一覧と解説【サーバー設定】【➚】
コマンド | 初期値 | 説明 |
---|---|---|
difficulty | easy |
ゲーム難易度の設定
peaceful (0指定でも可) |
gamemode | survival |
ゲームモードの設定
survival(0指定でも可) |
hardcore | false |
ハードコアモード(プレイヤーが死亡した場合は復活せずに観客モードになる)の有効化
true(有効) |
level-seed | 項目なし |
設定しておけばワールド生成時に指定シード値で生成されるようになります。設定しない場合はランダム生成となります。
例:「level-seed=mincraft」 |
motd | A Minecraft Server | サーバー一覧画面に登録した時に、表示する説明文が設定できます。 |
pvp | 項目なし |
プレイヤー間への攻撃を有効・無効にします。
初期項目としてはありませんがデフォルトでは攻撃できるような設定になっており、「pvp=false」を追加するとプレイヤー間での攻撃はできなくなります。 |
詳しく server.propertiesの設定一覧と解説【サーバー設定】【➚】
管理コマンドの使用
初期設定ではサーバーを立てた人であっても「/seed」などの管理コマンドは使うことができません。
管理コマンドを使用したい場合は、マインクラフトサーバープログラムのコンソールよりコマンドを打って管理権限を付与する必要があります。
コンソールに「OP プレイヤー名」と打ち込むことでプレイヤーが管理権限が付与され、各種管理コマンドを使用できるようになります。
(スペースは半角です)
他のサーバーコマンドマルチプレイ サーバー用のコマンド一覧と解説
パブリックネットワークの許可について
マインクラフトサーバーを初回起動した上記のダイアログについて、説明を見る限り上のプライベートネットワークは家で使っているネット接続で、下のパブリックネットワークはFree Wifiなどのネット接続に見えます。
それならパブリックネットワークの許可チェックは要らないのではないか?と考えてしまいますが必ずしもそうとは限りません。
実は両者の違いはFree Wi-Fiか自宅ネットかという違いではなく、最初に(自宅の)ネットワークにつないだ時に「ネットワーク上の他のPCやデバイスが、このPCを検出できるようにしますか?」というダイアログが現れますが、それで”はい”・”いいえ”を選んだかどうかによるものです。
自宅ネット環境をセッティングした際、ここで「いいえ」を選んでいたら、つないでいるネット回線がプライベートではなくパブリックネットワークとして設定されます。
さてそうなっていた場合、このダイアログで「パブリックネットワーク」での接続を拒否してしまうとサーバープログラムはブロックされることになります。

自宅のネット回線が「プライベートネットワーク」設定の場合は、プライベートネットワークのみ許可するようにチェックを入れれば良いのですが、自宅のネット環境でもパブリックネットワークになってたりすることは多いので要注意です。
なおプライベートネットワークとパブリックネットワークの違いは、PCに接続されているプリンタ・共有ファイルなどが家庭内の他のPCから閲覧可能か?という違いになります。
プライベートネットワークは共有物が閲覧可能で、パブリックネットワークは共有物は閲覧不可能という設定です。
自宅ネットワークでも家族のPCから見られたくない、という理由でパブリックネットワークになっていることは普通にあり得るため、このようなケースはマインクラフトサーバーの許可設定として「パブリックネットワーク」を許可する必要があります。
自分が今接続しているネットワークは「パブリック」なのか「プライベート」なのかはWindowsの設定で簡単に確認できますので、調べてみると良いでしょう。
(スタート→設定→ネットワークとインターネット より確認できます)
まぁマインクラフトサーバーを立ち上げる人はPCスペックに余裕があるデスクトップPCユーザーばかりだと思うので、Free Wi-Fiなどは使わないでしょうしマインクラフトサーバーの許可設定は両方にチェックを入れておくのが簡単で抜けがないかと思います。
サーバーにアクセスが出来ない場合のワンポイント
ポート開放は確認できたのにも関わらず友達がサーバーにアクセスできなかった場合、最も原因として考えられるのはWindowsのファイアウォールである「Windows Defender」によるブロックです。
(あと市販セキュリティソフトも悪さをしている可能性が高いですが、それはセキュリティソフトによるので各々確認して下さい)
Windowsファイアウォールを無効状態にし、再度友達などにアクセスしてもらいましょう。
Windowsのファイアウォールの無効は「スタートメニュー」→「設定」→「更新とセキュリティ」→左メニューの「Windowsセキュリティ」→「Windowsセキュリティを開く」→「ファイアウォールとネットワーク保護」→「アクティブ」になっているネットワークを選択→「Microsoft Defender ファイアウォール」をオフにすることで無効にすることができます。
それでアクセスが出来ない場合はWindowsファイアウォールがブロックしていることが分かります。
(確認できたらすぐに有効に戻しておくこと!)
Windowsのファイアウォールの設定変更
マインクラフトおよびマインクラフトサーバーをはじめて立ち上げた時に限りファイアウォールがアクセスを許可するかどうかを求められますが、この時に許可しなかったか、間違った方を許可してしまった場合はブロックされてしまいます。

ここで間違った場合は2回目以降はこのダイアログは出ないため、Windows Defenderの設定を変えにいく必要があります。
その際のWindows Defender ファイアウォールの許可設定の仕方を紹介します。
Windowsタスクバーの「ここに入力して検索」より、Windows Defenderと入力して、Windows Defender ファイアウォールを立ち上げて下さい。
左側の「詳細設定」をクリックします。
「受信の規則」を表示クリックします。
この一覧のうち、「Java(TM) Platform SE binary」と「OpenJDK Platform binary」がマインクラフトサーバープログラムに関する許可・遮断設定になります。
画面では左側に丸い赤マルがついていてブロックされているものと許可されているものがありますが、どうやらパブリックネットワークの方が許可されていないことが分かります。
僕のPCでは自宅でつないでいるネット回線がパブリックネットワークとして設定されていたので、ここでブロックされていました。

パブリックネットワークかプライベートネットワークかはPCに接続されたプリンタなどを共有するかしないかの設定になりますので、こういうケースでブロックされていることは少なくありません。
僕のPCは持ち運べないデスクトップPCということで、パブリックネットワークの場合でも許可するように変更しました。
(ノートPCの場合はFree Wi-Fiに繋ぐので自宅ネット回線をプライベートネットワークにして許可設定する方がオススメです)
該当の箇所をダブルクリックすると設定画面が現れますので、「接続を許可する」に変更して「OK」ボタンを押します。
変更しましたら再度接続を試してみましょう。
Windows Defender ファイアウォールでもポート開放の設定がありますが、「Java(TM) Platform SE binary」と「OpenJDK Platform binary」が許可設定になっていればポート開放の設定は必要ありません。
マインクラフトJava版でのマルチプレイサーバーの立て方は以上になります。
本記事を読んで色々やってみたものの「どこが悪いか分からずアクセスできない。どう検索して対処して良いか分からない」という場合はレンタルサーバーを使ったほうが良いかもしれません。
サーバーを立てるというのは本来「コマンドラインの使用」、「ネットワークの知識(IPアドレス、グローバルIPアドレス、ポートなど)」、「ネットワーク構成の知識」、「セキュリティ」に関して身につけている人向けではあります。
レンタルサーバーはそういった知識が無くとも簡単にマルチプレイサーバーを作れる「Xserver VPS」などもありますので一度検討してみると良いでしょう。
【マルチプレイのサーバー関連いろいろ】
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事細かく解説していただき無事にサーバーを立てることが出来ました。
ありがとうございます。
質問なのですが、外部の友達とは今回のサーバーでプレーすることが可能になりましたが、その外部友達と同時に同じネットワーク環境にいる同家家族の別PCとプレーすることが可能な方法がありましたら、教えて頂きたいです。
お手数ではありますが、よろしくお願いいたします。
>>島さん
あります。
サーバーPCがある家庭LANでのマルチプレイ接続ということですよね?
サーバーPCで自分自身にアクセスするには「localhost」を入力しましたが、ここに家庭LAN内のサーバーPCのローカルIPアドレスを入力すればOKです。
1.
サーバーPCで、コマンドプロンプトより「ipconfig」を入力し、IPアドレスを確認する。(恐らく192.168.xxx.xxxです)
2.
家庭LANの別PCより、サーバーアドレスにそのIPアドレスを入力する。
これで接続可能です。
もし家庭LANではなく、家族はスマホでキャリア電波を使っている場合は、外部友達と繋ぎ方が同じです。(別ネットワークになるため)