マイクラ server.properties 編集例その2

マインクラフト、マルチプレイサーバーの設定ファイルである「server.properties」の設定解説と一覧です。

関連 Java版(PC)でのマルチプレイサーバーの作り方

解説

server.propertiesはマインクラフトのサーバープログラムである「minecraft.jar」を起動した時に生成されるサーバー・ワールドの設定ファイルです。

このファイルをメモ帳などで編集することで、難易度の変更、seed値の設定、サバイバル・クリエイティブの切り替え、などの設定が可能になります。

マイクラ server.properties 編集
右クリックから「プログラムから開く」→「メモ帳」などを選択しよう

例えばゲームモードを変えたい場合、【gamemode=survival】のところを【gamemode=creative】にした後、サーバープログラムを起動するとクリエイティブモードに変更されます。

マイクラ server.properties 編集例その1

マイクラ server.properties 編集例その2

「server.properties」を編集後、マイクラのサーバプログラムを再起動すれば反映されます。

上記server.propertiesによるサーバー設定は、サーバーコマンドと併せてマルチプレイのワールド管理には欠かせません。

関連マルチプレイ サーバー用のコマンド一覧と解説

設定一覧

以下はJava版の設定項目です。

統合版はこちら:【統合版】server.propertiesの設定一覧と解説【サーバー設定】

項目 設定値(太字は初期値)
解説
enable-jmx-monitoring true, false
JMXによるモニターを有効化するかどうか。
※Java Management Extensions:Javaマネージメント拡張機能。

rcon.port 1~65,534 (25575)
RCONで使用するポート番号を設定。

level-seed 任意の文字列(空欄)
ワールドのシード値を設定する。

初期の空欄ではシード値はランダム生成。

gamemode survival, creative, adventure, spectator
ワールドのゲームモードを設定。

サバイバル、クリエイティブ、アドベンチャー、観客モードが設定可能。
creativeと指定する他、gamemode=1と数値で指定することも可。
(0:survival 1:creative , 2:adventure, 3:spectator)

enable-command-block true, false
コマンドブロックを有効・無効にする設定。

trueにするとコマンドブロックが使用可能になる。

enable-query true, false
(恐らく旧項目?)

GameSpy4プロトコルでのクエリサーバー通信を有効化する設定・・・とのことだが、2011年にこれ実装されたもののこのプロトコルの取り決め元と思われるGameSpy自体が2014年にサービス終了しているので現時点では旧項目の可能性がある。
(GameSpyはオンラインが当たり前じゃなかった時代に多くのゲームをオンラインでプレイできたサービス。任天堂とか大手ゲーム会社ともオンラインサービスのために使っていた)
ただマイクラバージョンが更新されても消されずにずっと残っている項目なのでどこかで使っている可能性も。

generator-settings json規則の文字列({}
ワールド生成時に生成される地形データの設定。

json規則の文字列を記述して生成される地形を設定できる。(上級者というか開発者向け)

enforce-secure-profile true, false
Mojang公開鍵を持つ正式ユーザーのみログイン可能になる設定。

true時、例えば第三者が作成した「統合版のユーザーIDでJava版のワールドに入れるようなランチャー」を使ってのログインが拒否されるようになる。

level-name フォルダ名 (world)
ワールドデータのフォルダ名を設定する。

初期は「world」ですが、「world2」などにすることにより別ファイルにてワールドが作成され稼働する。
そしてまたworldに記述を戻せば以前のワールドが稼働するので、ワールドの切り換えも可能となる

motd 59文字までの英数字 (A Minecraft Server)
マルチプレイの「サーバー一覧画面」で表示するワールドの説明文を設定。

(カラー文字や文字装飾なども少し可能なので、興味があれば「minecraft Formatting codes」で検索してみて下さい。)

query.port 1~65,534 (25565)
クエリサーバーで使用するポート番号を設定。

pvp true, false
プレイヤー間の攻撃を有効にするかどうか。

falseにするとプレイヤー間の攻撃は無効になる。ただしプレイヤーが設置したマグマなど間接的な攻撃は防げない。

generate-structures true, false
村やピラミッド、海底神殿などの構造物を生成するかの設定。

falseにすると生成されなくなるが、ダンジョンはfalseでも生成される。

max-chained-neighbor-updates 数値(1000000
スキップが発生する前に連続する更新を制限する設定。

-1など負の値を設定すると制御しなくなる。(詳細不明)

difficulty peaceful, easy, normal, hard
難易度の設定。

difficulty=3のように数字でも設定可能。
(0:peaceful, 1:easy, 2:normal, 3:hard)

network-compression-threshold -1~正数値 (256)
ネットワークの圧縮閾値。

-1で圧縮を完全に無効、0なら全てを圧縮。

max-tick-time 0~9,223,372,036,854,775,807 (60000)
サーバーワールドが何らかの不具合で動かなくなった時、サーバーを強制停止するまでの時間を設定する。

単位はミリ秒なので、デフォルトの60000は60秒設定。

require-resource-pack true, false
require-resource-packが指定されていた時、リソースパックのDLを拒否するとワールドに接続できなくする設定。

use-native-transport true, false
Linux OS で稼働しているマインクラフトサーバーについて、パケット送受信の最適化を行うかどうかの設定。

max-players 0~2,147,483,647 (20)
サーバーで同時にプレイできるプレイヤーの最大数。

online-mode true, false
接続してきたプレイヤーをMinecraftのアカウントデータベースに照合し、ライセンス登録が確認できないプレイヤーは接続できないようにする設定項目。

true:チェックを行い、アカウントが照合できたプレイヤーのみ接続可能。
false:チェックせず、不正なアカウントでもサーバーに接続可能。

通常はtrue推奨ではあるが、例えばローカルネットワークなどインターネットに接続しないサーバー構成など、インターネットを介さないようなサーバー構築をする場合はfalseじゃないと動かないので注意。

enable-status true, false
サーバー一覧リストでオンライン状態と表示するかどうかの設定。

falseにすると表示上はオフラインに見えるようになる。ただし表示上だけで接続は可能。

allow-flight true, false
飛行を許可するかどうかの設定(飛行MOD用)。

falseにすると5秒間空中にいるプレイヤーを強制退場する。

なおクリエイティブモードの時は無効。

initial-disabled-packs (空欄)
ワールド作成時、自動的に有効化されないデータパックのリストをカンマ区切りで指定する。

broadcast-rcon-to-ops true, false
RCONというサーバーの遠隔操作でのサーバーコンソールコマンド入力時、管理ユーザーに通知する、しないの設定。

(RCON:他のアプリケーションがインターネット経由でMinecraftサーバーに接続して対話できるようにするリモートコンソールプロトコル)

view-distance 3~32 (10)
プレイヤーからどれだけ離れたところまでワールドを描画・処理するかの設定。
単位はチャンクで半径距離(2とすると4チャンクまでの描画)。

デフォルトより高くすればより遠い距離のものが描画されるようになるが、サーバーには負担がかかりラグりやすくなる。
基本的にデフォルトの10が推奨とのこと。ただしサーバースペックや通信回線が弱い場合など10でもラグる場合は減少させてみよう。

server-ip 文字列 (空欄)
サーバーを特定のIPにバインドする設定。

長くなるので割愛するが、通常はサーバーのIPアドレスが分かっていてもバインドせずに空欄のままを推奨。
(分からず設定してしまうと、サーバーをいじった時にハマるポイントとなってしまう)

resource-pack-prompt chat component syntaxの文字列 (空欄)
require-resource-packが使用されたときにリソースパックプロンプトに表示されるカスタムメッセージを追加。

allow-nether true, false
ネザーへ移動できるかどうかの設定。

falseにするとネザーポータルに入ってもネザーに移動しなくなる。

server-port 1~65,534 (25565)
マインクラフトサーバーのポート番号を設定。

enable-rcon true, false
RCONというサーバーの遠隔操作を有効にするかの設定。

sync-chunk-writes true, false
同期チャンク書き込みを有効にするかどうか。

op-permission-level 0~4 (4)
管理権限の権限レベルを設定。

prevent-proxy-connections true, false
プロキシサーバー、VPN経由の接続を受け付けるかどうか。

trueにすると受け付けなくなる。

hide-online-players true, false
サーバー一覧画面でプレイヤー数へのマウスオーバー時、プレイ中のプレイヤー名を表示するかどうかの設定。

true:マウスオーバー時、プレイヤー名が表示されなくなる。
false:マウスオーバー時、プレイ中のプレイヤー名を表示する。

resource-pack URL形式の文字列 (空欄)
プレイヤーがサーバーに接続してきた際にダウンロードするリソースパックのURLを設定。

(共通のリソースパックで遊ぶことが可能になるが、アップロードしたりしなくてはいけないため上級者向け)

entity-broadcast-range-percentage 10~1000 (100)
エンティティをプレイヤーからどれぐらい離れたところから描画処理するかの設定。
単位はパーセンテージでデフォルトは100%基準。

※エンティティというのはmob・ドロップアイテム・トロッコのような動きのあるオブジェクト(水流に流されるやつ)

デフォルトより高くすればmobが遠い地点でも動作するようにはなるが、値が大きいほどサーバーには負担がかかりラグりやすい。
なお単位はパーセンテージなのでデフォルト100から50にすると50%となりで初期値の半分となる。

simulation-distance‌ 3-32(10)
エンティティについて、プレイヤーからどれだけ離れた位置まで描画・実行を行うかの距離設定を行う。(設定値はチャンク距離の半径)

値を低くすればサーバーは軽くなるがmob・植物などが近くないと成長しなくなる。逆に高くすれば遠くの距離でも作物が育ったりするが、サーバー処理は必要となる。

rcon.password 文字列(空欄)
RCONのパスワードを設定。

player-idle-timeout 0~正数値 (0)
プレイヤーが何も操作されていないと指定時間(分)でサーバーからキックする設定。

0は何も操作しなくてもキックしない。

例えば100を指定すると100分操作がないプレイヤーをキック。

force-gamemode true, false
デフォルトのゲームモード設定をプレイヤーに強制するかの設定。

true:ゲーム中にゲームモードを変えたとしても再ログインするとサーバー設定のゲームモードになる。
false:ゲームモードを変えてログアウトし直した場合、ログアウト時の設定で再開。

rate-limit 0~任意の数値 (0)
クライアントが1秒間に送信できるパケットの最大量を設定し、これを超えるクライアントをキックする。

異常なパケット量を送ってくる不審なクライアントをキックできるようになる。

0指定はパケット量によるキックを無効。

hardcore true, false
ハードコアモードにする・しないの設定。

true=でハードコアモードとなる。
(難易度がハードになり、死亡するとリスポーンせず観客モードとなる)

white-list true, false
サーバーへのログインをホワイトリスト制にする・しないの設定

ホワイトリストというのは、リストに含まれているプレイヤーのみログインが可能で、リストにないユーザーは一切ログインが出来なくなる。
(例えば友人のみで遊ぶ場合とかだと不正なログインを防げる)

この設定をtrueにすると生成される「whitelist.json」にて認証プレイヤーを登録する。

broadcast-console-to-ops true, false
サーバーコンソールコマンドが入力された時、管理ユーザーに通知する・しないの設定。

spawn-npcs true, false
村人が出現するかどうかの設定。

falseにすると村人がスポーンしなくなる。

spawn-animals true, false
動物mobが出現するかどうかの設定。

falseにすると動物がスポーンしなくなる。

function-permission-level 1~4 (2)
マイクラ内で関数を使用する場合、関数のデフォルト許可レベルを設定。

initial-enabled-packs 文字列(vanilla)
ワールド作成時、有効化するデータパックのリストをカンマ区切りで指定する。

level-type normal, flat, large_biome, amplified, single_biome_surface
生成されるマップのタイプを指定できる。

normal:丘、谷、水などがある標準的なワールド。
flat:フラットな地形のワールド。
large_biomes:デフォルトと同様だが生成されるバイオームの大きさが大きくなる。
amplified:デフォルトと同じですが、ワールド生成の高さ制限が大きくなる。
single_biome_surface:ワールド全体が1つのバイオームで構成し、generator-settingsにて指定する。

text-filtering-config (空欄)
用途不明。Ver1.16.4で追加されたが、未だに使い方の説明がされていない。

spawn-monsters true, false
敵対mobが出現するかどうかの設定。

falseにすると敵対mobがスポーンしなくなる。ただしスポーンブロックからは出現する。

enforce-whitelist true, false
サーバーのホワイトリストを強制執行する設定。

この設定をtrue設定で追加にするとホワイトリストを読み込み、そこに登録されていないユーザーをキックする。

spawn-protection 0~正数値 (16)
プレイヤーがワールドにはじめて接続してスポーンする場所について、その周りのブロック・オブジェクトなどを触れないようにする保護設定(スポーン保護)。

例えば初期地点をマグマだらけにしたりトラップをしかける悪質ユーザーがいれば、これを設定すると保護されたエリアはアイテムを置いたりブロックを壊したりと一切の操作ができなくすることができる。

設定値は保護エリアの長さ(正方形の長辺)で、スポーン中心点からの保護距離を設定する。

なおOP権限を持つプレイヤーが設定されていないとこのスポーン保護は機能しないのと、OP権限を持つユーザーにはスポーン保護は効かない。

resource-pack-sha1 文字列(空欄)
require-resource-packを使用する時のSHA-1(オプション)。

max-world-size 1~29999984 (29999984)
ワールドの最大サイズ。ブロック単位の半径で設定。

例えば1000にするとワールドは2000×2000までとなる。
なお初期値は最大値

※1:よく使いそうなものはオレンジ背景色。
※2:Ver 1.19.4、正式版リリース時点での情報に基づいています。

関連マルチプレイ サーバー用のコマンド一覧と解説
関連【統合版】server.propertiesの設定一覧と解説【サーバー設定】

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