マインクラフト、マルチプレイサーバーの設定ファイルである「server.properties」の設定解説と一覧です。
本記事は統合版(Bedrock Edition)の内容になります。
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サーバー設定の解説
マインクラフトサーバーでは「server.properties」というファイルにより、基本的なサーバー設定を行うことが可能です。
server.propertiesは各種サーバーの設定が文字列で記述されており、このファイルをメモ帳などで編集することで「難易度の変更」「SEED値の指定」「サバイバル・クリエイティブの切り替え」などの各種設定が可能になります。
例えば難易度を変えたい場合【difficulty=easy】のところを【difficulty=peaceful】にした後、サーバープログラムを起動すると難易度がピースフルに変更されます。
なおserver.propertiesはJava版ではサーバープログラムを一度起動しないと生成されませんが、統合版は最初からフォルダに存在します。
設定一覧
統合版での設定の一覧を以下に示します。なお変更したserver.propertiesの反映にはサーバープログラムの再起動が必要です。
Java版はこちら:【Java】server.propertiesの設定一覧と解説【サーバー設定】
項目 | 設定値(太字は初期値) |
---|---|
解説 | |
server-name | Dedicated Server |
「サーバー一覧画面」で表示するマルチプレイワールドの説明文を設定する。 | |
gamemode | survival, creative, adventure |
ワールドのゲームモードを設定する。
サバイバル、クリエイティブ、アドベンチャーモードが設定可能。 |
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force-gamemode | true, false |
サーバーのゲームモード設定をプレイヤーに強制するかどうかの設定。
true:ゲーム中にゲームモードを変えたとしても再ログインするとサーバー設定のゲームモードになる。 |
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difficulty | peaceful, easy, normal, hard |
ゲーム難易度を設定する。 | |
allow-cheats | true, false |
チートコマンドを許可するかを設定する。 | |
max-players | 整数値(10) |
サーバーで同時にプレイできるプレイヤーの最大数を設定する。 | |
online-mode | true, false |
接続してきたプレイヤーをMinecraftのアカウントデータベースに照合し、ライセンス登録が確認できないプレイヤーは接続できないようにする設定項目。
true:チェックを行い、アカウントが照合できたプレイヤーのみ接続可能。 通常はtrue推奨ではあるが、例えばローカルネットワークなどインターネットに接続しないサーバー構成など、インターネットを介さないようなサーバー構築をする場合はfalseじゃないと動かないので注意。 |
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allow-list | true, false |
サーバーへのログインを許可制にする・しないを設定する。
trueにすると「allowlist.json」ファイルに書かれたプレイヤーのみログインが可能で、リストにないユーザーは一切ログインが出来なくなる。 |
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server-port | ポート番号値(19132) |
マインクラフトサーバーのポート番号を設定する。 | |
server-portv6 | IPv6のポート番号値(19133) |
マインクラフトサーバーのIpv6ポート番号を設定する。 | |
enable-lan-visibility | true, false |
サーバーのポート番号を初期値以外にしていても、クライアントから初期値のポート番号で問い合わせが来たら応答するかどうかの設定をする。
trueだとポート番号を変えていてもクライアントの問い合わせに応答できるので利便性は高い。しかし同PCでポート番号を変えて複数のマイクラサーバーを運用しているような場合はfalseにする必要がある。 |
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view-distance | 5以上の整数値(32) |
プレイヤーからどれだけ離れたところまでワールドを描画・処理するかの設定を行う。
単位はチャンク(16×16)で半径距離(2とすると4チャンクまでの描画)。 低くするとサーバーを軽くすることが可能になるが、その分遠くのものが処理されなくなる。 |
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tick-distance | 4~12までの整数(4) |
プレイヤーからどれだけ離れたところまでmobや作物などの処理を行うかの設定を行う。
単位はチャンク(16×16)で半径距離(2とすると4チャンクまでの描画)。 値を高くするとより遠くのmobが成長したり作物が育ったりするが、その分サーバーの処理能力が必要になる。 |
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player-idle-timeout | 0~数値(30) |
放置プレイヤーをキックする設定を行う。
プレイヤーが何も操作されていないと指定分(初期値30分)でサーバーからキックする。 |
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max-threads | 0~数値(8) |
サーバーが使用しようとするスレッドの最大数を設定する。
0または削除された場合は、可能な限り多くのスレッドを使用。 |
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level-name | フォルダ名(Bedrock level) |
ワールドデータのフォルダ名を設定する。
初期は「Bedrock level」ですが、別の名前にすることで別ファイルにてワールドが作成され稼働する。 |
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level-seed | (空欄) |
ワールドのSEED値を設定する。 | |
default-player-permission-level | visitor, member, operator |
ワールドに新しくプレイヤーが参入した時、そのプレイヤーの権限レベルを設定する。
visitor:探検はできるがブロックの破壊などの操作は行えない。 |
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texturepack-required | true, false |
ワールドに適応されたテクスチャパックをクライアントに強制するかを設定する。 | |
content-log-file-enabled | true, false |
コンテンツエラーのログファイルを出力するかどうかの設定。 | |
compression-threshold | 0-65535(1) |
ネットワーク圧縮の最小サイズを設定する。 | |
compression-algorithm | zlib, snappy |
ネットワーク圧縮のアルゴリズムを指定する。 | |
server-authoritative-movement | client-auth, server-auth, server-auth-with-rewind |
サーバーとクライアント間での位置ズレの補正を指定する。
server-auth:クライアントの入力をサーバーで再生し、クライアント側の位置と一致しなかったらサーバーが是正を行う。 なお補正はcorrect-player-movementがtrueに設定されている場合のみ有効。(初期では項目なし) |
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player-movement-score-threshold | (20) |
異常動作が報告されるまで必要な[おかしい時間間隔の数]を指定する。
server-authoritative-movementにより無効化される。 |
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player-movement-action-direction-threshold | 0-1の範囲内の数値。(0.85) |
プレイヤーの攻撃方向と視線方向が異なる可能性がある量を指定する。
1は視線と攻撃方向は完全に一致し、0では2つの方向が90度まで異なっても良い。 |
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player-movement-distance-threshold | 数値(0.3) |
サーバーとクライアントの位置の差で、異常な動作を検出するしきい値を設定する。
なおserver-authoritative-movementにより無効化。 |
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player-movement-duration-threshold-in-ms | 数値(500) |
player-movement-distance-thresholdで定義された位置の同期時間をミリ秒で指定する。
なおserver-authoritative-movementにより無効化。 |
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correct-player-movement | true, false |
trueの場合、移動量がしきい値を超えた場合クライアントの位置がサーバーによって補正されます。 | |
server-authoritative-block-breaking | true, false |
サーバーはクライアントと同期してブロックのマイニング計算を行い、クライアントがブロックを破壊できると思っている時に実際に破壊できるかどうか確認できるようにする。(恐らく不正な操作が行われていないかの監視用と思われます) | |
chat-restriction | None, Dropped, Disabled |
ゲーム内チャットを無効化するかどうかを設定する。
None:チャット使用可能。 |
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disable-player-interaction | true, false |
不明。
ファイルの説明書きによると「true の場合、サーバーは、ワールドとやり取りするときに他のプレイヤーを無視する必要があることをクライアントに通知します。これはサーバー権限ではありません。」とのこと。 |
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client-side-chunk-generation-enabled | true, false |
不明。
ファイルの説明書きによると「true の場合、サーバーはクライアントに、プレイヤーのインタラクション距離外でビジュアル レベル チャンクを生成する機能があることを通知します。」とのこと。 |
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disable-persona | true, false |
不明。
ファイルの説明書きにはクライアントアバターのパーソナライズオプションとだけあり。 |
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disable-custom-skins | true, false |
不明。
ファイルの説明書きにはクライアントアバターのパーソナライズオプションとだけあり。 |
※1:よく使いそうなものはオレンジ背景色。
※2:Ver 1.19、正式版リリース時点での情報に基づいています。
項目別の解説
gamemodeとforce-gamemode
ゲームモードの変更は「gamemode」で指定します。
この設定項目はワールドに新規で接続するプレイヤーには機能しますが、既に一度ワールドに入ったプレイヤーだと変更されないことに注意が必要です。
ゲームモードの設定はプレイヤー側で保存されており、例えば初期設定のサバイバルで遊んでたところからgamemodeをクリエイティブに変更しても、サバイバルで遊んでいたプレイヤーはサバイバルモードのままとなります。
force-gamemodeも変更する
そこでgamemodeと併せて設定したいのが「force-gamemode」です。
force-gamemodeはサーバーのゲームモード設定をプレイヤーに強制するかどうかの設定で、これをtrueにすればワールド接続時にサーバーのゲームモードに変更されます。
そのためgamemodeを変更する場合は、force-gamemodeもtrueにしておくのが良いでしょう。
allowlist(ホワイトリスト)
allowlistをtrueにすれば同フォルダ内にある「allowlist.json」ファイルに書かれたプレイヤーのみログインが可能になります。
いわゆるホワイトリストという方式で、知らない人が勝手に入って来ることを防ぐことができます。(特にVPSだとIPアドレスを使いまわしマイクラユーザーも多いので注意)
allowlist.jsonへの登録はコマンドで行うか、直接ファイルを編集して行います。
コマンドによるホワイトリストの登録
許可ユーザーを登録するにはサーバープログラムより以下のコマンドを入力します。
allowlist.jsonを直接編集する
allowlist.jsonは定められた様式で記述する必要があります。フォーマットはこんな感じです。
初期ファイルの中身は[]のみが記述されていますが、この[]の中にプレイヤーを追記していきます。
(スペースや改行は任意です)
[
{
“ignoresPlayerLimit”:false,
“name”:”プレイヤー名その1”
},
]
{から},までが一人分ですので、人数分の記述を行いましょう。(上の写真だと二人分です)
設定変更についてとても参考になりました!
allowlist.jsonに登録のないユーザーがログインできてしまう原因は何が考えられますでしょうか。
宅内LANからの接続だとmicrosoft認証なんちゃらが出てログインできなくなるのでonline-modeをfalseにしているのですが、何か関係がありますでしょうか
>> buibui さん
allowlistの設定はtrueでしょうか?allowlistを使うにはこの設定が必要です。
またtrueに変更後、サーバーを再起動の再起動が必要です。その後サーバーコマンドでallowlist add player名で使用します。
online-modeは関係ありません。^ワ^