【安くて定番】Xserver VPSで簡単マインクラフトサーバー作成

定番レンタルサーバー『Xserver』より、マインクラフトのVPSサーバーサービスがリリースされました。

『Xserver VPS』によるマルチプレイサーバーの構築について、Xserver VPSの強み、実際の作成方法や管理ツールで行える機能・設定、MODの導入方法、実際に使ってみた快適さなどを紹介します。

自宅PCサーバー化のハードル

Java版でマルチプレイをするためのマインクラフトサーバーは自宅パソコンでも作成できますが、「ポート開放を始めとする難しいネットワークの設定」「高いマシンスペックが必要」「自宅のPCをクラッキングなどのインターネット驚異に晒してしまうリスク」があって自宅パソコンをマルチサーバー化するのはハードルが高めです。

Java版のマルチプレイ方法として、他に一般的な方法が「レンタルサーバー」を使うことです。

自宅パソコンをマルチサーバー化するのに比べ、PCへの負担が無くセキュリティ面でも安心であり、そもそも外部からアクセスすることを前提にされているためネットワーク設定も簡単になっています。

マイクラ レンタルサーバー
自宅PCを介さずマルチプレイできるのがレンタルサーバーのメリット

関連 自宅PCでのマインクラフトサーバー作成方法【Java版】

他社と比べたXserver VPSの強み

Xserverはレンタルサーバーでトップシェアを誇る最大手ですが、その会社のVPSサービスよりマインクラフトのマルチサーバーが2022年9月よりリリースされました。

なおマインクラフトを簡単に作れるVPSはいくつかの会社から提供されており、『Xserver VPS』の他に『ConoHa for GAME』と『さくらVPS』が代表的です。

その中でXserver VPSのメリットとしては最大手レンタルサーバー会社の安心度はもちろん、「マインクラフトサーバーの設定・バックアップができる【管理ツール】が用意されていること」、そしてマインクラフトサーバーが安定して動作するラインである2GBメモリの「利用料金が他社と比べてかなり安いこと」にあります。

簡単作成 管理ツール 簡単MOD導入 最低料金
Xserver VPS 1,150円/月
(2GBプラン)
ConoHa for GAME 2,033円/月
(2GBプラン)
さくらVPS × × 1,738円/月
(2GB石狩サーバープラン)

※2023年6月現在の情報です。
※プランは1ヶ月契約の場合で、長期利用や割引クーポンは考慮に入れていません。

元々『ConoHa for GAME』はMODが簡単に出来るのが強みでしたが、2023年6月8日より『Xserver VPS』でもMOD簡単導入がリリースされました。

そのため現在は安さも機能的にも『Xserver VPS』が一番オススメできるサーバーになっています。

【競合他社レビュー】
関連 さくらVPSによるマルチプレイまとめ【導入・MOD等】
関連 【MODも簡単!】ConoHa for Gameで楽々マインクラフトサーバー作成

Xserver VPSによるマルチプレイサーバーの作成手順

VPSのお申し込み

『Xserver VPS』

Xserverの会員登録後、VPSのお申し込みより紹介していきます。

Xserver VPSのマインクラフト申し込みその1

まず「イメージタイプ」のところを「アプリケーション」で選択することにより、マインクラフトサーバーを選択できるようになります。

Xserver VPSのマインクラフト申し込みその2

次にご自身が契約したいプランやパスワードなどを設定します。設定項目を以下表にまとめます。

設定名 解説
サーバー名 デフォルトのままでOKですが、変更しても可です。
プラン 希望のプランを設定します。
サーバーの契約期間 一括で長く契約すると月々の料金が割引されます。
イメージタイプ Minecraft(Java版)またはMinecraft(統合版)、「Minecraft Forge」を選択します。

Java版でMODを使用する場合は「他のアプリケーションを表示する」をクリックし、希望バージョンの「Minecraft Forge」を選択して下さい。

rootパスワード コンソールで使用するパスワードを設定します。

単に最新版でマルチプレイするだけなら使いませんが、ワールドデータのアップロードやMOD化する場合はコンソールが必要になるため、忘れないように注意して下さい。

SSH Key デフォルトの「設定しない」でOK。マイクラサーバーでは使いませんので。

設定できましたら「Xserver VPS利用規約」を確認の上、同意のチェックを押します。

その後は末尾の「お申し込み内容を確認する」の後、お支払いを完了させます。

サーバー設定中の待ち

お支払いを完了するとXserver VPSのログイントップページにサーバーが追加されますが、しばらくはサーバー設定中で待ちになります。

Xserver VPS、マイクラサーバーの作成手順その3

初回のサーバー設定が終わるまではおよそ2時間ほどとかなり長めです。

サーバー設定が完了するとメールで通知が来るので、メールを待つのが良いでしょう。

なお作成されるマインクラフトのバージョンは最新版となります。

接続許可ポートの全許可

なぜか初期設定では全てのポートが閉じられており、そのままではマイクラおよびマイクラマネージャーもアクセスできないようになっています

なのでサーバーが開始されたらまずはポート設定を変更する必要があります。

Xserver VPS、マイクラサーバーの作成手順その4

作成したサーバーの「VPS管理」を開きます。

Xserver VPS、マイクラサーバーの作成手順その5

左のメニューの「接続許可ポート設定」か下の方にある「接続許可ポート」の「変更する」を押します。

Xserver VPS、マイクラサーバーの作成手順その6

接続許可ポートの全て許可を「ON」にし、「接続許可ポートを設定する」を押して保存します。

以上でマインクラフトのマルチプレイサーバーが作成完了となります。

作成したマルチサーバーへのアクセス

実際にマインクラフトからサーバーへアクセスしてみましょう。

マイクラ マルチプレイで遊ぶ「サーバーを追加」

トップ画面から「マルチプレイ」に入り、「サーバーを追加」を選択します。

マイクラ マルチプレイサーバー追加(Xserver VPS)

ここで入力するサーバーアドレスは作成したXserver VPSのIPアドレスになりますが、IPアドレスはXserver VPSの管理画面で確認します。
(サーバー名は適当でOK)

トップページ等からサーバーのVPS管理画面に入りましょう。

Xserver VPS、マイクラサーバーの作成手順その7

このIPアドレスをコピーしてマインクラフトのサーバーアドレスに貼り付けます。

この時半角スペース等が混ざるとエラーとなりますので注意して下さい。

マイクラ サーバー一覧(Xserver VPS)

「完了」を押して登録すると、サーバー一覧に追加されているのでダブルクリックして接続してみましょう。

マイクラ、Xserver VPSによるマルチプレイワールド

無事動作していることが確認できました!

友達からアクセスしてもらう場合も同様に「IPアドレス」を教えて接続してもらえばOKです。

なお統合版など異なるエディションでサーバーを作成してしまった場合や、クライアントのバージョンが古いとアクセスできませんので注意して下さい。

Xserver VPSの実プレイ評価

Xserver VPSでマインクラフトを複数人でプレイしている様子

最近のマインクラフトサーバーは2GBメモリを要求するようになりましたので、『Xserver VPS』の「2GBメモリプラン」「Ver1.19.4」「MOD無し」で実際に複数人でプレイを行い、「ちゃんと快適に遊べそうか?」をチェックしてみました。

(仕様変更によって結果は変わりますので、1つの参考までに)

ワールドの耐久性

非常に余裕のあるプレイが可能でした。

マイクラサーバーがギリ動くラインの1GBだと特にワールド読み込み時にエラーが出て再度リロードが必要だったりするんですが、流石2GBだけあって読み込み時のエラーは確認できず非常に快適です。

リーズナブルな2GBプランですが負荷耐性はそこそこ高く、mob大量スポーンや大量のTNTを絡めてプレイしてみましたが普通にプレイが出来ます。

Xserver VPSのマイクラワールドで高負荷テスト(大量mob)
この状態でもブロック破壊など問題なくできる。
Xserver VPSのマイクラワールドで高負荷テスト(大量爆破)
大量のTNT爆破でも耐える。

以下のような非現実的なTNT爆弾を連鎖爆破してやっとクラッシュするほどでしたので、普通にプレイする分には全く問題ないでしょう

Xserver VPSのマイクラワールドで高負荷テスト(超大量爆破)
これの終盤で初めてクラッシュ。こんなことしない限りは落ちないのでかなり余裕のあるサーバースペックと言える。

またサーバーがクラッシュした場合には自動的に再起動され、復帰も30秒ほどと早いのも良かったポイントです。

『ConoHa for Game』とどちらが性能が良いか?

マインクラフトサーバーにおいて、『Xserver VPS』とシェアを争っているのが『ConoHa for Game』で、多くのユーザーはこの2つからレンタルサーバーを選ぶことになるでしょう。

性能について、どっちが優れているか気になるユーザーも多いと思いましたので、同じ「2GBプラン」で検証を行ってみました

結論からいうと『Xserver VPS』の方がサーバー性能が優れているようです。

様々な検証を行いましたが、「30x30x30のTNTを爆破した時の動作結果」が非常に分かりやすいのでそれぞれ紹介します。

マイクラ、30x30x30で敷き詰められたTNT爆弾

このように30x30x30のTNTを爆破させ、どこでサーバーが処理落ちするかをチェックしました。

ConoHa for Game

マイクラ、『ConoHa for Game 2Gプラン』で30x30x30で敷き詰められたTNT爆弾を爆破した結果

『ConoHa for Game』は1/3程度残ったという感じですね。

連鎖爆破はゆっくり時間をかけて少しずつ処理され、「処理が追いついていないな」という印象を受けました。

Xserver VPS

マイクラ、『Xserver VPS 2Gプラン』で30x30x30で敷き詰められたTNT爆弾を爆破した結果

『Xserver VPS』はほとんど爆破することができました

連鎖爆破は一瞬で広がり、クライアント側のマインクラフトがビジー状態になる程です。これはサーバーが高速に処理するため、クライアント側で受けれないほど処理が返るのが早いということになります。

月額料金は『Xserver VPS』の方が半額レベルに安いので、「サーバー能力も値段相応か?」と思ってしまいますが、実際のところは『Xserver VPS』の方がかなり処理能力は高かったです。

管理ツールの評価

Xserver VPSのマインクラフトマネージャー

Xserver VPSはマインクラフト専用の管理ツールが用意されており、ゲームの設定変更やワールドのバックアップがウェブ上で行うことが可能です。

特にバックアップはかなり使い勝手がよく、保存・復元が簡単に行えるのはもちろん自動バックアップ機能も付いてるので良い感じです。

設定に関しては主にゲームモード・難易度・プレイヤー間の攻撃という程度なので、必要最低限という印象を持ちました。

(できる操作については次項の「Xserver VPSのマインクラフトマネージャーで出来ること」にて紹介)

ここはイマイチ

惜しいと思ったのが「ワールドデータのアップロード・ダウンロードが出来なかった点」です。

「既存で遊んでいたワールドでマルチプレイしたい」と思っても管理ツール上では出来ず、コンソールというちょっと難しい操作が必要になってくるためPCライトユーザーにはハードルが高めになっています。

Xserver VPSのコンソール画面
残念ながらワールドデータのアップロードや古いバージョンへの変更はコンソール操作が必要

とはいえここは『ConoHa for GAME』などの競合他社もできませんし、コンソールログインを使えば可能なので「まぁこんなもんかな?」という感じもしますね。

やり方 VPS】ソフトを使ったワールドの転送・保存方法

ConoHa for GAMEの管理ツールとの比較

マイクラ管理ツールといえば『ConoHa for GAME』も定番ですが、Xserver VPSでも出来ることはほとんど同じでした。

出来る主な機能を以下に示します。

設定 Xserver ConoHa
バージョンの確認
旧バージョンへの変更
ゲームモードの変更
難易度の変更
PVPの変更
ワールドの再生成
ホワイトリスト設定
OP権限の設定
手動バックアップ
自動バックアップ機能
ワールドデータのアップロード

ほとんど同じなのですがワールドデータの再生成のみ、『ConoHa for GAME』の管理ツールの方が機能が優れていました。

Xserver VPSはワールド再生成時ランダムで生成するのみに対し、ConoHa for GAMEだとフラット地形やSEED値を指定しての再生成が可能になっています。

ConoHa VPSのワールドマップ再生成
ConoHa GAMEの管理ツールではSEED値の入力やフラット地形などで生成が可能

それ以外は管理ツール上に大きな違いはありませんでした。

関連 【MODも簡単!】ConoHa for Gameで楽々マインクラフトサーバー作成

『Xserver for Game』のマインクラフトマネージャー

『Xserver VPS』では「マインクラフトマネージャー」というマイクラサーバーを管理するためのツールが提供されており、これによりいくつかの設定変更や管理権限の付与、バックアップなどを行うことができます

Xserver  VPSのマインクラフトマネージャーへの入り方
「マインクラフトマネージャー」へは管理パネルよりアクセスができる。

実際にマインクラフトマネージャーで行える機能を紹介していきます。

バージョン/各種設定

Xserver VPS マインクラフトマネージャーの各種設定

「バージョン/各種設定」では現在動作しているワールドのバージョン確認およびアップデートと、いくつかの設定変更ができます。

各種設定では主に以下の操作が可能です。

  • ゲームモード(サバイバル・クリエイティブなど)
  • 難易度
  • ワールドマップの再生成
  • PVP(プレイヤー同士の攻撃有効/無効)
  • ワールドサイズ

ホワイトリスト

Xserver VPS マインクラフトマネージャーのホワイトリスト

許可されたプレイヤーのみワールドにアクセスできる「ホワイトリスト」の設定がで行えます。

設定を有効化し登録しておけば、登録していないプレイヤーの接続をブロックすることができます。

権限

Xserver VPS マインクラフトマネージャーの権限

プレイヤーにオペレーター権限を付与することができます。(OP権限)

登録されたプレイヤーは【seed】【gamemode】などの上級コマンドが使えるようになります。

バックアップ

Xserver VPS マインクラフトマネージャーのバックアップ

バックアップを手動もしくは自動的に保存したり、バックアップからの復元が行なえます。

自動バックアップをONにしておけば1日おきに自動的にバックアップがとられるようになり、データの復元も一覧から「復元」を押すと簡単にワールドに反映できるのでかなりバックアップの使い勝手は良いです。

MOD

『Xserver for Game』のマインクラフトマネージャー、MOD

「MOD」はサーバー作成時に「Minecraft(Forge)」を選んだ場合のみ表示されます。

ファイルを参照して「MODファイル」をアップロード、およびアップしたMODファイルの確認/削除が可能です。

ワールドのアップロード方法

マイクラ 村

Xserver VPSでマイクラサーバーを作ると新規ワールドが生成されますが、コンソールを使えばシングルプレイで遊んでいたワールドをアップロードしてプレイすることも可能です。

『FileZilla』『WinSCP』『Cyberduck』など外部ソフトを使う方法もありますが、本記事ではVPSのコンソールとPCに標準搭載されているコマンドプロンプトまたはターミナルを使った方法を解説します。

ソフトを使った方法については→「【VPS】ソフトを使ったワールドの転送・保存方法

ワールドデータの場所

アップロードを行う前にアップしたいワールドデータの場所を確認しておきましょう。

ワールドデータの保存場所は「ワールド一覧画面」からアップロードしたいワールドを選択し、「ワールド編集」→「ワールドフォルダを開く」から確認することができます。

マイクラ ワールド編集

マイクラ ワールド フォルダを開く

マイクラ ワールドが保存されているフォルダ

Windowsの場合、デフォルトだと以下のパスになります。

C:\Users\[ユーザー名]\AppData\Roaming\.minecraft\saves\[ワールドフォルダ名]

なおVPSにアップロードする際、日本語および全角文字は受け付けないためワールドフォルダ名は半角英数字のみに変更しておきましょう

(写真ではhiki_worldに変更しています。ただし【world】は被るのでダメ

コマンドプロンプト/ターミナルの起動

WindowsではVPSにアクセスするコマンドが追加インストール項目となっていますので、まずはそれを行います。
(Mac OSは最初から使えます)

関連外部リンク Microsoft|WSL のインストール【➚】

Windows左下の「ここに入力して検索」より「cmd」と打ち込み、コマンドプロンプトを管理権限で起動して下さい。

コマンドプロンプト 管理者権限で実行

cmdプロンプトを立ち上げましたら「wsl –install」でWSLのインストールを開始することが出来ます。

C:\WINDOWS\system32 > wsl –install

マイクラ LinuxOSからWindowsへデータをダウンロードする方法その2

完了しましたら、以後この画面より操作を行います。

Mac OSの場合:ターミナルの起動

以下のいずれかの方法でターミナルを起動します。

  • DockでLaunchpadのアイコンMac ランチパッド Launchpadをクリックして、検索フィールドに「ターミナル」と入力してから、「ターミナル」をクリック。
  • FinderMac Finderで、「/アプリケーション/ユーティリティ」フォルダを開いてから、「ターミナル」をダブルクリック。

転送コマンドの入力

コマンドプロンプト/ターミナルから転送コマンド(SCP)を入力して、サーバーにファイルをアップロードします。

VPSへの転送コマンド構文は以下の通り。

scp -r [PCのワールドのフォルダパス] root@[VPSのIPアドレス]:/opt/minecraft/server/

以下は例ですが、こんな感じでフォルダパスとVPSのIPアドレスをはめ込みましょう。

scp -r C:\Users\kirito\AppData\Roaming\.minecraft\saves\hiki_world root@262.34.19.18:/opt/minecraft/server/

これをコマンドプロンプト・ターミナルに打ち込みEnterを押します。

マイクラ Xserver VPSでワールドをアップロードする方法その1
コマンドを入力してEnter
マイクラ Xserver VPSでワールドをアップロードする方法その2
初回接続時だと「本当に接続していい?」が出現する。

初回接続時は「ホストの信頼性を確率できません。繋ぎますか?」と聞かれるので「yes」と入力してEnterを押します
(キー入力は表示されませんがちゃんと入力されています)

マイクラ Xserver VPSでワールドをアップロードする方法その3

VSPへのパスワード入力が求められますので、VPS申込み時に設定した「rootパスワード」を入力します。
(こちらもキー入力は表示されませんがちゃんと入力されています)

マイクラ Xserver VPSでワールドをアップロードする方法その4

パスワードを入力すると転送が始まり、ほどなくワールドがVPSにアップロードされます
アップロード自体はこのように簡単です。

ファイル所有者を変更する

先程アップロードしたワールドデータは所有者がrootユーザーになっていますが、VPS側でマインクラフトのサーバープログラムを動作するのは別ユーザーであるminecraftになっています。

そのためアップロードしたワールドフォルダの所有者をrootからminecraftに変更しないと、実行権限エラーでワールドを起動できません

所有者の変更はVPS側のコンソールにて行います。

Xserver VPSのコンソールの開き方

Xserver VPSのコンソール
この黒い画面より操作を行っていく。

まずはコンソールにログインします。

ユーザー名である「root」を入力してEnterを押し、VPS申込み時に設定した「rootパスワード」を入力してEnterキーを押します。
(パスワード入力は表示されませんが入力されています)

Xserver VPSのコンソールでのログイン

Xserver VPSのコンソールでのログイン完了
上記のような画面が出たらログイン成功。
失敗すると再度ユーザー名を求められる。

ログインに成功しましたらコンソールに以下の所有者変更のコマンドを打ち込み、Enterを押して実行します。

chown -R minecraft:minecraft /opt/minecraft/server/[アップしたワールドフォルダ名]

例だとこんな感じです。

root@xXXX-XX-XX-XX:~# chown -R minecraft:minecraft /opt/minecraft/server/hiki_world

Xserver VPSのコンソール:ワールドフォルダの所有者を変更

上記のようにエラーが出なければVPSのワールドデータ(/opt/minecraft/server/hiki_world)の所有者がminecraftに変わっています。

サーバーの稼働ワールドの変更

VPSで稼働するワールドはデフォルトでは「world」フォルダとなっていますので、アップロードしたワールドフォルダへの変更が必要です。

稼働するワールドフォルダの変更はserver.propertiesの【level-name】項目にて指定することができます。

server.propertiesの編集方法は色々ありますが、コンソールに不慣れな場合はnanoコマンドが簡単かと思います。
(慣れてるならviコマンドなどでどうぞ)

nano /opt/minecraft/server/server.properties
root@xXXX-XX-XX-XX:~# nano /opt/minecraft/server.properties

Xserver VPS、nanoコマンドによる編集

level-nameが「world」となっていますので、ここをアップロードしたワールドのフォルダ名に変更します。
(例だとlevel-name=hiki_world)

変更したら「Ctrl+X」で終了させ、セーブしますか?と出るので「Y」を押し、そのまま「Enterキー」で上書き保存を行います。

Xserver VPS、nanoコマンドによる編集(保存しますか?)
「Ctrl+X」で終了させると一番下に「保存しますか?」と出ているのでYを押す。
Xserver VPS、nanoコマンドによる編集(セーブファイル名)
保存を実行すると保存ファイル名を指定するが、上書きなのでそのまま「Enter」

これでコンソールで行う作業は終了です。

サーバープログラムの再起動

変更したserver.propertiesはサーバープログラムを再起動しないと設定が反映されないので、再起動を行いましょう

再起動はVPS本体を直接再起動しても構いませんし、マイクラマネージャーで一度停止させ再度起動させる方法でもOKです。

Xserver VPS、サーバーの再起動
サーバーを再起動する場合はこちら

再起動後、しばらく待ってからワールドに接続してみると・・・。

マイクラ Xserver VPSにローカルワールドをアップロード

見慣れたワールドが確認できました!

MODの導入方法

Java版マインクラフトの醍醐味といえば、拡張プログラムであるMODを使って遊べることです。

『Xserver VPS』では簡単にMODサーバーを作れるので、その方法を紹介します。

(本記事では「Ver1.19.4」の例で進めていきます)

サーバーのアプリは「Minecraft(Forge)」であること

MODで遊ぶためには、サーバーのアプリケーションが「Minecraft(Forge)」であることが条件です。

もし「Minecraft(Java版)」でインストールしてしまった場合はアプリ再インストールが必要になりますので、サーバー停止後に再インストールを行って下さい。

Xserver VPS、アプリの再インストール(Minecraft Forge)

「他のアプリケーションを表示する」→「ゲーム」から希望のバージョンを選びます。

Xserver VPS、Minecraft Forgeのインストール選択

なお再インストールを行うとデータは消えてしまうので、必要に応じてワールドデータをバックアップしておきましょう。

やり方 【マイクラVPS】ソフトを使ったワールドの転送・保存方法

MODファイルのダウンロード

各自好きなMODを用意してもらったらいいですが、本記事では定番MODの1つであった『littleMaidMob』の派生である『LittleMaidReBirth(作者:シストラー氏)』を導入していきます。

関連 Minecraft Japan Forum:[1.15.2-1.19.4]LittleMaidReBirth/TransformIntoLittleMaid/FlexibleGuns等 04/05【➚】

上記リンクは作者のシストラー氏のスレッドで、LittleMaidReBirthの導入や説明がまとめられています。

Minecraft Japan Forum:[1.15.2-1.19.4]LittleMaidReBirth/TransformIntoLittleMaid/FlexibleGuns等 04/05

今回はVer1.19.4のForgeで作成していますが、以下のものが必要になります。

  • LittleMaid ReBirth Forge版 1.19.4対応版(本体)
  • LittleMaid ModelLoader Forge版 1.19.4対応版(前提MOD)
  • Architectury-Forge 1.19.4対応版(前提MOD)
  • Cloth Config 1.19.4対応版(前提MOD)

なおMODデータはサーバーのバージョン(今回はVer1.19.4)とMODのバージョンは必ず揃える必要があることに注意して下さい。

LittleMaid ReBirth Forge版のダウンロード

関連 Dropbox – LittleMaidReBirth – 日常をシンプルに【➚】

上記リンクより「Forge」→「1.19.4」と進んでいきます。

マイクラ LittleMaidReBirthのダウンロード(1.19.4)

LMRB-1.19.4-7.0.0-Forge.jar」を選択します。(dev/soucesが付いてない方)

Dropboxのダウンロード

この画面が出たら「ダウンロード」を押せばダウンロードできます。

LittleMaid ModelLoader Forge版のダウンロード

関連 Dropbox – LittleMaidModelLoader – 日常をシンプルに【➚】

上記リンクより「Forge」→「1.19.4」と進んでいきます。

マイクラ LittleMaid ModelLoaderのダウンロード(1.19.4)

同様に「LMML-1.19.4-7.0.1-Forge.jar」をダウンロードしましょう。(dev/soucesが付いてない方)

Architectury-Forgeのダウンロード

関連 Architectury API (Fabric/Fo… – Mods – Minecraft – CurseForge【➚】

上記リンクより1.19.4のバージョンのものをダウンロードしましょう。

Architectury APIのダウンロードその1

Architectury APIのダウンロードその2

Fabric版もありますので、Forge版であることとバージョンを確認してダウンロードします。

curseforge.comの広告

待ってたらダウンロードが開始されます。

Cloth Configのダウンロード

関連 Cloth Config API (Fabric/Fo… – Mods – Minecraft – CurseForge【➚】

上記リンクより、「Cloth Config API」をダウンロードしていきましょう。

Cloth Config APIのダウンロードその1

「Files」をクリックします。

Cloth Config APIのダウンロードその2

現在は「1.19.4」のForge版が一番上にありますが、バージョンが変わったら下の「Recent File」および「View All」からダウンロードして下さい。(バージョンとForgeであるかは注意してね)

これでMODデータの準備が完了です。

MODデータのアップロード

LittleMaidReBirthの必要mod(1.19.4)

用意した4つのファイルを『Xserver for Game』にアップロードします。

マインクラフトマネージャー」にアクセスし、「MOD」タブに移動して下さい。

『Xserver for Game』、MODのアップロード

「MOD追加」ボタンを押します。

『Xserver for Game』、マインクラフトマネージャーでMODの追加その2

「参照」を押してダウンロードしたMODファイルを選択し、「追加」でアップロードします。

『Xserver for Game』、マインクラフトマネージャーでMODの追加その3

こんな感じで簡単にMODデータをアップロードできますので、全4ファイルをアップロードしていきましょう

『Xserver for Game』のMOD一覧画面
ダウンロードした4つのMODファイルをアップロードしよう。

サーバーの再起動

アップロードしたMODを反映するにはサーバーの再起動が必要です。

マインクラフトマネージャーから「停止」→「起動」もしくは、ゲームサーバー管理画面でのサーバー再起動でも構いませんので、再起動を行いましょう。

『Xserver for Game』、マインクラフトマネージャーでのサーバー再起動
マインクラフトマネージャーから「停止」後、「起動」する。

これでサーバー側のMOD導入は完了です。

クライアント側の準備

作成したMODサーバーへアクセスしますが、MOD導入済みのサーバーで遊ぶためにはクライアント側でも「同じバージョンのMinecraft Forge」と「サーバーと同様のMOD」を導入しておく必要があります

関連 MODの概要と導入方法【Java版】

詳しい説明は上記リンクを確認していただくとして、主に以下2つの作業が必要です。

  1. クライアント版Minecraft Forgeのインストール
  2. クライアントPCへのMOD格納

①クライアント版Minecraft Forgeのインストール

外部リンク Downloads for Minecraft Forge for Minecraft 1.19.4【➚】

上記リンクより、「Ver1.19.4」の「Minecraft Forge」をダウンロードして下さい。

ダウンロードしたファイルをダブルクリックすればインストールすることができますが、実行には「JDK」が必要ですので出来ない方は別途導入を行っておいて下さい。

JDKの導入については→:MODの概要と導入方法【Java版】

マイクラ Minecraft Forge インストール(1.19.4)

「Install client」でそのままインストールして下さい。

②クライアントPCへのMOD格納

サーバー側に4つのMODファイルをアップロードしましたが、このファイルはクライアント側の「mods」フォルダに入れておく必要があります

クライアント側の「mods」フォルダの場所はデフォルトだと、「C:\Users\[ユーザー名]\AppData\Roaming\.minecraft\mods」にあります。ここに4つのMODファイルを格納して下さい。

LittleMaidReBirthの必要mod(1.19.4)
このファイルはクライアントの「mods」フォルダにも必要

格納したらクライアント側の準備は完了です。

マイクラ、Minecraft Forgeの「mods」フォルダの場所
「mods」フォルダの場所は、Minecraft Forgeのタイトル画面「Mod」→左下の「Modフォルダーを開く」からでも確認できる。

サーバーへのアクセス

マインクラフトランチャーを立ち上げ、「インストールしたMinecraft Forgeのバージョン」でゲームを起動して下さい。

マイクラ、Minecraft Forgeでのゲーム起動(Ver1.19.4)

「マルチプレイ」からMODを導入したサーバーにアクセスしてみましょう。

マイクラ、『Xserver for Game』で導入したLittlleMaidReBirth(Ver1.19.4)

野生のメイドさんが発見でき、無事MODが動作しているのが確認できました!
(メイドさんはレアポップなので探すならクリエイティブモードがオススメ)

よくある質問

マイクラマネージャーへのログイン方法が分かりません。IDとパスワードは何ですか?

ログインIDとパスワードはメールで送られています。

Xserver VPSのマイクラマネージャーへのアクセス

VPS管理画面よりマインクラフトマネージャーへアクセスできますが、アクセスしようとすると以下のようにIDとパスワードを求められます。

Xserver VPSのマインクラフトマネージャーのログイン

この時入力するログインとパスワードはサーバーの設定完了時に送られてくるメールに記載されているものを入力します。
(申込み時に設定したパスワードと異なるので注意)

Xserver VPS マインクラフトマネージャーのログインIDとパスワードが送られてくるメール
IDとパスワードはVPS設定完了時に送られてくるメールに記載されている。

一度メールを確認してみましょう。

『Xserver for Game』との違いはなんですか?

マイクラ的にはほとんど違いはありません。

Xserver for Game、公式サイト■ 処理性能No.1!快適なゲーム環境なら「Xserver for Game」

同社からリリースされている『Xserver for Game』はゲーム用サーバーにフォーカスをあわせたレンタルサーバーです。

『Xserver VPS』ではゲーム以外にも様々なアプリケーションを選択できますが、『Xserver for Game』ではゲームアプリケーションのみに絞られています。(コンソールを使えば何でも出来ますが!)

以前は『Xserver for Game』でのみ「Minecraft Forge」がリリースされていましたが、2023/06/08にて『Xserver VPS』でも使えるようになったためマイクラサーバーとして出来ることは同じになりました。

以下は大量のTNT爆破を、それぞれのサーバーでどれだけ爆破できるか検証したものですが、(TNTが少なければ良い)

マイクラ、『Xserver VPS 2Gプラン』で30x30x30で敷き詰められたTNT爆弾を爆破した結果
Xserver VPS
マイクラ、『Xserver for Game 2Gプラン』で30x30x30で敷き詰められたTNT爆弾を爆破した結果
『Xserver for Game』

という感じで、サーバーとしての性能もほとんど同じです。

強いていえば、『Xserver VPS』ではポート開放の設定が必要なのに対し、『Xserver for Game』ではポート開放の設定が不要なので、『Xserver for Game』の方が初回契約時にちょっと楽になっています。

関連 【最良!】Xserver for Gameで簡単マインクラフトサーバー作成

シェアしてね!

こちらもオススメ