マインクラフト公式のレンタルサーバーである『Realms』。必ず確認しておきたいデメリットと他社レンタルサーバーとの性能比較などを紹介。
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Realmsとは?
『Realms』とはマインクラフト公式がリリースしている『マイクラサーバー』サービスです。
最大10人までのプレイヤーを招待することが可能なサービスで、他社のレンタルサーバーと同じく24時間常にオンラインで稼働します。そのため招待されたプレイヤーは24時間いつでもワールドに遊びに行くことが可能です。(自分入れると11人までワールドで遊べる)
Realmsで作成したワールドの管理についてもマイクラのゲーム内で全て行いますので、外部のサイトに接続したりすることもなく非常に分かりやすいサービスとなっています。
Java版Realmsのメリット
なんといっても月額は904円※という価格ながらMAX11人のプレイに耐えれる高性能サーバーが使えることです。(※2024/03時点)
例えば最も定番のマイクラレンタルサーバーである『Xserver VPS for Game』の場合、10人は推奨プランで2,200円となりますから圧倒的コスパと言えます。(4GBプラン)
Java版Realmsのデメリット
サーバー性能は非常に良いRealmsですが、公式サービスらしいデメリットがありますので購入前には必ず目を通しておきましょう。レンタルサーバーと比較したデメリットは以下の通り。
- MOD・プラグインは利用不可
- 細かいサーバー設定は変更不可能
- 11人以上ではプレイ出来ない
- 過去のバージョンは選べない
MOD・プラグインは利用不可
『Realms』で一番注意しないといけないポイントとして、MODやプラグインの拡張機能の導入は不可能な点です。
公式サービスらしい欠点ですがRealmsで遊べるのはバニラ(通常版)のみ。拡張機能で遊んでみたいユーザーにとってはRealmsは合わないサービスです。
細かいサーバー設定は変更不可能
Realmsで変更できる設定項目は限定されており、いわゆる「server.properties」による細かな設定の変更は出来ません。
関連 server.propertiesの設定一覧と解説【サーバー設定】
「server.properties」による設定は他にも「描画距離の拡張」「OP権限の権限レベル」「ネザーの無効化」などがありますが、その辺を細かく設定したいユーザーであればこの点は大きなデメリットになります。
その他にもサーバーログも見ることが出来ないので、ログを見て荒らしの犯人を特定したりすることも出来ません。
12人以上ではプレイ出来ない
『Realms』は自分を含めるとMAX11人までです。つまり11人を超える見込みがあるのであれば、他のレンタルサーバーを使う必要があります。
過去のバージョンは選べない
Realmsは常に最新バージョンとなりますので、過去のバージョンでプレイすることは出来ません。PCスペック等の理由により、古いバージョンでプレイしたい場合は合わないサービスです。
Realmsの始め方
外部リンク Realms for Java | Minecraft【➚】
上記URLまたはゲームの「Minecraft Realms」→「Realmsを追加」より、Java版のRealmsを契約することが出来ます。基本的にマイクロソフトアカウントにログインして支払うのみです。
契約したらゲームのタイトル画面から「Minecraft Realms」を選んで、好みのワールドを作成しましょう。
ローカルワールドと同じく新規ワールドで始めれるほか、既存のワールドをアップロードすることも可能です。
こんな感じでとても簡単に作成することが出来ます。
基本的にシングルプレイのワールドと同じ感じで、Realmsワールドの設定変更が可能です。詳しい設定操作については「Java版Realmsの概要」をご覧くださいませ。
Java版Realmsのベンチマーク
実際にRealmsでワールド(Ver1.20.4)を稼働させ、各種ゲーム内の処理にかかった時間を測定しました。
測定項目 | 測定内容 |
---|---|
20x20x20のTNT爆弾の 爆破処理にかかった時間 |
平原バイオームの地面に「fillコマンド」で20x20x20のTNT爆弾を設置・着火し、最初のTNT爆弾が爆発した時から連鎖爆破が全て完了し地形描画が終わった時間を測定。 なおクラッシュしても巻き戻らないように「save-all」コマンドを逐次入力。 |
新規の 地形生成にかかる時間 |
「tpコマンド」でワールドデータが全く生成されてない新規地点にテレポートし、目に見える全ての地形が生成できる・視認できるようになるまでの時間を測定。 |
具体的なベンチマーク方法については、「『Xserver』と『ConoHa』、マイクラサーバーが快適なのはどっち?」の内容と同じですので、詳しくはそちらをご覧ください。(サーバーの起動時間については、Realmsが確認できないため除外しています)
また定番のレンタルサーバーである『Xserver VPS for Game』と『ConoHa for Game』についてもRealmsと同価格帯の2Gプランで同様に測定を行い、Realmsの性能と比較することにします。
外部リンク Xserver VPS for Game
外部リンク ConoHa for Game
ベンチマーク結果
計測結果を表にまとめたものが以下です。
Realms (Java) |
Xserver for Game |
ConoHa for GAME |
|
---|---|---|---|
20x20x20のTNT爆弾の 爆破処理にかかった時間 |
57秒 | 136秒 うちサーバークラッシュが1回。 |
312秒 うちサーバークラッシュが2回。 |
新規の 地形生成にかかる時間 |
33秒 | 38秒 | 75秒 |
上記計測結果を元にサーバー性能を分かりやすくグラフ化しました。(1000秒間でこなせるTNT爆破処理回数、500秒間でこなせる新規地形生成をグラフ化)
公式サーバーらしい制約はありますが、同価格帯のレンタルサーバーと比べるとマイクラサーバーとしての性能は圧倒的ですね。
特に大量のTNTを爆破してもクラッシュしない安定性は流石公式サーバーです。
※レンタルサーバーは同じサーバーに収容された他のユーザーとの兼ね合い、今後のスペック強化によっても変わって来ますので1つの参考までに!
総評
Java版Realmsは公式サーバーらしいデメリットはありますが、コスパ自体は最強のマイクラサーバーと言えるでしょう。
使った感じ『Xserver VPS for Game』であれば4GBプランか8GBプランと同じくらいの性能かな?と思いますが、それだと月額2,200円(4GBプラン)になります。対してRealmsはたった904円ですから非常にコスパが抜群です。
しかしながらJava版の大きな醍醐味であるMOD/プラグインが使えないのは致命的な弱点。
MODが使えるからこそJava版にしているユーザーは多いと思いますので、それが使えないのはかなり惜しいところ。変なプログラムを動かされても困るっていう公式サイドの立場も分かりますが、個人的には「Java版でMOD無し?ぅーん・・・・」という所感です。
Realms (Java) |
Xserver 2GBプラン |
ConoHa 2GBプラン |
|
---|---|---|---|
人数 | 11人 | 推奨4人以下 | 推奨4人以下 |
バックアップ・復元機能 | ○ | ○ | ○ |
MOD/プラグイン対応 | ✕ | ○ | ○ |
1ヶ月料金 | 904円 | 1,150円 | 1,144円 |
※上記表は2024/03時点の情報です。
MOD/プラグインで遊んでないユーザーであれば間違いなくRealmsはオススメなのですが、個人的にはMOD/プラグインでも遊べる『Xserver VPS for Game』などのレンタルサーバーの方がJava版らしく楽しめるプレイヤーが多いかと思います。
(MOD使わないんだったらスマートフォン・Switch等でクロスプレイできる統合版で良いんですよね)
以上ご参考までに。
その他にもレンタルサーバーレビューを行っていますので、是非「カテゴリー:レンタルサーバー/VPS」もご覧くださいませ。