PC向けのアクションパズルゲーム「Portal」のレビュー記事です。(ネタバレ無し)
「神ゲー」やら「死ぬ前に絶対やれ」などと言われてますが、噂に違わぬ驚きと面白さがありました。
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Steamのセールでとんでもなく安かったからついつい買ってしまった…。
概要
「Portal」(ポータル)は2007年にPC向けに発売されたアクションパズルFPS。
後にXBOX360とPS3(海外のみ)にも移植されています。
開発はアメリカの会社「Valve」社で、PCゲームを販売するあの「Steam」やその他「Left 4 Dead」などでおなじみですね。
プレイの様子
ストーリー
謎の施設で目を覚ました主人公「Chell」は、アナウンスの声に導かれるままテストに臨んでいく。
あまり深くは語られず、プレイヤーの想像に任せるストーリーテリングの手法で進んでいくといったところでしょうか。
ちなみに音声は英語しか無いので設定で字幕をONにしておきましょう
テストをクリアしていくアクションパズルFPS
基本的には出題されたテストをこなして脱出を目指すといった流れです。
操作感はよくあるFPSで、いろんなところを見渡し試行錯誤しながら答え(脱出方法)を探っていきます。
FPSといえど敵を銃で倒すわけではなく、「ポータルガン」(後述)を使ってパズルを解いていくだけなのでFPS初心者でも問題なく遊べますね。
とはいえ多少アクション要素を求められるので、ゲーム自体をあまりやらない人にとっては少し難しいかもしれません。
ポータルガンで空間をつなげる
本作の鍵を握るのが「ポータルガン」です。
ポータルガンは青色とオレンジ色の弾を撃つことができます。
それらを壁や天井、床などに当てるとそれぞれ青色とオレンジ色のゲートが現れ空間をつなげることが可能になります。
良かったところ
パズルが解けたときの爽快感
この作品、パズルを解けたときの爽快感が本当にすごかったのです!
個人が得る爽快感なんて人それぞれなので説明するのは難しいところではありますが、爽快感を得られた原因はこのあたりではないかと思います。
- ポータルガンを使った思わぬ解法
- 絶妙なゲーム難易度
- 理不尽さが(あまり)ない
それぞれについて詳しく解説していきますね。
ポータルガンを使った予想外の解法
「ポータルガン」を使えば、青色のポータルとオレンジ色のポータルでそれぞれ行き来が可能になります。
ただ移動するだけの手段ではなくいろんな使い方があるのです。
具体例を出してしまうとパズルの解になってしまうので控えますが、ポータルガンの新しい使い方を見つけたときは「そういうことか!」としてやられた気持ちでした。
思わぬ発想で得られた解は、とても気持ちが良いもので満足感が高かったです。
絶妙なゲーム難易度
簡単すぎず、難しすぎずの絶妙なバランスだったと思います。
パズルゲームは簡単すぎると作業になりますし、難しすぎても理不尽に感じて嫌になってしまう。
この作品ではそうなることが無く最後までサクサク気持ちよく進んでいけたので、難易度もお見事としか言いようがない出来でした。
理不尽さが(あまり)ない
ほとんど理不尽さを感じること無くクリアまでいけました。
(とはいえ一部のパズルは「えぇ、それで死ぬの…」みたいなこともありましたが…)
基本的にパズルの解き方で理不尽なことはなく、周りをよく見て試行錯誤すればちゃんと分かるようになってるようになってます。
なので難しいパズルで時間がかかっても理不尽さを感じること無く、納得ができるものが多かったですね。
こういったポイントのおかげ非常に完成度の高いパズルに仕上がっていました。
解き方の発想といい解くまでの試行錯誤といい、パズルゲームとして美しさすら感じられたほどです。
ここはイマイチ
個人的にジャンプの操作感がイマイチだったかなーと感じるところもありましたが、大したことではないので割愛。
ボリュームが少なすぎる
正直なところあまりにもボリュームが少なすぎます。
なんとメインストーリークリアのプレイ時間がたったの4時間しかありませんでした。
ちなみに自分自身パズルを解くスピードは早かったとは思えません。
一応タイムアタックや最小歩数クリアなどのやり込みもありますが、やはりもっと多くのパズルの数が欲しかったですね…。
(元々この「Portal」はいくつかのゲームを詰め合わせたゲームソフト「The Orange Box」のうちの一つなのでボリュームが少ないのも頷けます。)
総評、終わりに
Valve社が送るアクションパズルFPS。
空間をつなげる「ポータルガン」を使ったパズルは、奇想天外で非常に面白いものでした。
特にパズルを解いたときの爽快感が凄まじく思わず唸るほど!
プレイヤーに仕掛けを覚えさせる、簡単すぎず難しすぎないレベルデザインも見事でした。
総じて素晴らしいゲームなのですが、ボリュームがあまりにも貧弱なのが玉に瑕ですね。