PC向けに発売されたゲーム「Portal2」のレビューです。(ネタバレ無し)
前作でイマイチだったボリュームを大幅増加!そしてストーリーにも力が入った作品に仕上がってます。
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セールで安かったのでついつい買ってしまったやつ。
Portalがどんなゲームか知りたい方はこちらへどうぞ:【Portal】レビュー|発想が光る傑作3次元アクションパズル
概要
「Portal2」(ポータル2)は2011年にSteamで発売されたアクションパズルFPS。
後にXBOX360とPS3にも移植されています。
前作「Portal」の続編です。
開発はアメリカの会社「Valve」社で、PCゲームを販売するあの「Steam」やその他「Left 4 Dead」などでおなじみですね。
プレイの様子
ストーリー
主人公「Chell」が長年のコールドスリープから目覚めると、そこはボロボロになった一室。
そこに現れた「Wheatley」と名乗るコアと共に脱出を図る。
前作同様、散りばめられた情報を考察して探っていくストーリーテリングの手法が用いられてます。
パズルを解いて脱出を図るアクションパズルFPS
操作感はよくあるFPSで、いろんなところを見渡し試行錯誤しながら答え(脱出方法)を探っていきます。
FPSといえど敵を銃で倒すわけではなく、「ポータルガン」(後述)を使ってパズルを解いていくだけなのでFPS初心者でも問題なく遊べますね。
とはいえ多少アクション要素を求められるので、ゲーム自体をあまりやらない人にとっては少し難しいかもしれません。
ポータルガンで空間をつなげる
本作の鍵を握るのが「ポータルガン」です。
ポータルガンは青色とオレンジ色の弾を撃つことができます。
それらを壁や天井、床などに当てるとそれぞれ青色とオレンジ色のゲートが現れ空間をつなげることが可能になります。
協力モードの追加
本編とは別に新たに協力モードが追加されました。
フレンドと2人で協力してパズルを解いていくという流れで、ボリュームもそこそこあるらしいです。
(ちなみに僕はぼっちなのでプレイできてません…)
マップエディターモードの追加
マップエディターモードが追加され、自分でもテストチェンバー(パズル)を作れるようになりました。
また作ったテストチェンバーはワークショップと呼ばれるサーバにアップロードすることが可能です。
なので他のプレイヤーたちが作ったテストチェンバーを遊べるのもポイントですね。
良かったところ
「Portal」のアクションパズルとしての面白さは前作のレビューで書いてしまったので、前作とは異なるポイントを中心に書いていきます。
大幅なボリュームアップ、新たなギミック
前作ではクリアまでにかかった時間が4時間程度でしたが、本作ではその倍の8時間ほどかかりました。
4時間だとやはり物足りなさを感じましたが、パズルゲームの8時間はほどよいボリュームだと思います。
しかもこれでも物足りないと感じた方には、メインストーリーに加えて協力モードがあるのでまだまだ楽しめますね。
またパズルの内容もマンネリ化しないように新しいギミックが多く採用されています。
おかげで難易度は上がりましたが、試行錯誤して答えを導いていく過程はやはり面白いものでしたね。
前作より強化されたアドベンチャーパート
前作と比べて大幅に強化されたのがストーリーモードのアドベンチャーパート。
特にグラフィック含め演出面がメチャクチャ強化され没入感が増しました。
なので前作終盤の展開が好きな方にはかなりオススメですね。
僕は体感として遊園地にある体験型アトラクションに近しいものを感じましたね。
ここはイマイチ
完成度の下がったパズル要素
前作で美しいとすら思えた奇想天外なパズルの解法が、今作では影を潜めたように思えます。
特に中盤あたりにどこへ行けば良いのかが分かりづらくなってます。
「ポータルガン」を撃てる壁や床が限られているので、繋げられる場所を探すためにいろんな所を見渡す必要がありました。
さらにそのパターンが連続で続くので、何度も何度も周りをぐるぐるぐるぐる…。
そのせいで中盤あたりは非常にテンポが悪かったですね。
僕が「Portal」に求めている、純粋なパズルがしたいという欲求とはちょっと違っていたなと感じたのが本音です。
とはいえ2作目ですし、自分自身このゲームに対して新鮮さが抜けていたのも要因だと思いますが…。
総評、終わりに
Valve社が送るアクションパズルFPS。
空間をつなげる「ポータルガン」を使ったパズルは、今作も思わぬ方法で解を導くことができるので非常に面白いものでした。
前作と比べ大幅にボリュームが増加し、協力モードやマップエディターモードなど本編以外の内容も充実。
メインストーリーの演出なども大幅に強化され、単純にストーリーを追っていくだけでもかなり楽しめるようになっていました。
しかしパズルの完成度は前作に比べるとイマイチに感じるところが多かったです。
自分自身このゲームに対して新鮮さを無くしてしまったせいかもしれませんが、道中のパズルで無意味に時間を潰される要素などテンポは悪かったように感じます。
総じて一部劣化した部分もあるものの、1本のゲームとしての完成度が上がった名作でした。