WiiUで発売されたゲームソフト「マリオメーカー」のレビューです。
自由にコースを作ることができ、投稿されたコースを無限に遊べる神ゲー!…ではありますが同時に難がある作品でもありました。
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概要
「スーパーマリオメーカー」は2015年に任天堂からWiiUで発売されたゲームソフトです。
大きな特徴として、従来の2Dマリオを自分でコースを作ってプレイできるところ。
さらに作ったコースをネット上に公開することで、他の人に遊んでもらえることができます。
もちろん逆に他の人が作ったコースを遊ぶことができるので、飽きない限り無限に遊ぶことが可能です。
プレイの様子
自分でマリオのコースが作れる!
やはりこの作品の最大の目玉は自分でマリオのコースを作れることです。
敵を配置したり、穴を作ったりと本家マリオのようなギミックを自由に作ることができます。
2Dマリオならほとんどの見た目を使うことができ、「マリオブラザーズ」「3」「ワールド」「WiiU」の4つのスキンを選ぶことが可能です。
また背景も「地上」「地下」「水中」「飛空船」「お化け屋敷」「お城」の5種類から選択して使えます。
多彩なギミックを使える!
本作ではかなり多くのギミックを使うことができます。
クリボーやノコノコといったマリオの代表的な敵はもちろんのこと、ワンワンやジュゲムなどのマリオでお馴染みの敵はかなりの数が登場。
また強制スクロールやPスイッチやトランポリンといったギミックも多いので、挙げていくと本当にキリがありません。
作ったコースを投稿する
自身が作ったコースはネット上にアップロードし、他の方に遊んでもらうことができます。
投稿されたコースには「いいね!」を付けたりコメント投稿することが可能です。
そのほか、そのコースのクリア率やプレイヤーが死んだ場所なども保存されます。
※コメント機能はアップデートによって無くなりました。
他の人が作ったコースを遊ぶ!
もちろん他の人が投稿したコースも遊ぶことができます。
世界中から人気のコースを検索して、自分の好みのコースを探すことが可能です。
主に「いいねを多くもらったランキング」や「新着コース」、「職人(コースの投稿者)」を探して各コースをプレイできます。
公式が用意したコースもある
他のプレイヤーが投稿したコースだけではなく、そこまで数は多くありませんが公式が用意したコースもあります。
別作品とのタイアップコースや、アップデートによって追加されたギミックのお手本となるコースなど様々です。
その他のゲームモード
コースをプレイする方には様々なゲームモードがあります。
公式が用意した8つのコースをクリアする「10人マリオ」。
「かんたん」「むずかしい」など4つの難易度から選び、ランダムで選ばれる8または16コースのクリアを目指す「100人マリオ」。
それぞれをクリアすると、マリオの見た目が変化する「ハテナキノコ」で登場するキャラクターの種類が増えるといった特典があります。
良かったところ
コース作りは2Dアクションファンの夢
2Dアクション好きなら誰でも一度は考えたことであろう自分だけのコース作成。
それがこれほど簡単に、そしてお手軽にできるのはかなり衝撃的でした!
一部かゆいところに手の届かないところはありました(後述)が、自分の思うようにコースを作っていけるのは本当に魅力的です。
あまりにも楽しすぎて一時期は夢中になって作り続けてましたね。
システム面も良好で、「気になるところはプレイしてすぐ確かめることができる」「ステージのコピー&ペースト」など、ストレスフリーだったのも好印象です。
また出来上がったコースが他の人に遊んでもらえるのも非常に楽しいモノでした。
やはりコース作りは時間がかかりますし、工夫と熱意が込められています。
そうやって作り上げたコースに「いいね!」が貰えたときはまさしくガッツポーズもので、コメントを貰えたときなんかは小躍りするレベルです。
作ったコースが評価されると次のコースを作るモチベーションに繋がりますし、次はもっと良いコースを作ってやろうとどんどんハマっていきましたね。
ゲームパッドによる優れた操作性
おそらくこれほどWiiUが適したゲームは他にないと言っても過言ではないでしょう。
本作はWiiUのゲームパッドを使ってコースを作ることができるので、操作ミスが起こりにくく非常に快適な操作性でした。
作成中の画面もパッドでの操作を意識した作りで、使いたいギミックをすぐ呼び出せるようになってたのも良かったです。
またプレイするときもパッドさえあればTV不要で、気軽にプレイできるのも個人的に◎。
ここはイマイチ
コースの検索機能がイマイチ
本作最大の問題として、コースの検索やランキング機能が良いとはいえないものでした。
その中でも、投稿する方とプレイする方の2つに分けて説明していきます。
せっかく投稿したコースを遊んでくれない
このゲームでは本当に多くのコースが投稿されています。
そのため「ぼくのかんがえたさいこうのコースをだれもあそんでくれない!!!!!」って状態になりがちでした。
下手するとプレイした人が10人未満、そのうちクリアした人が0人なんてこともザラです。
実はコースを見てもらうためには、何かしらの宣伝が必要になってました。
例えばこのゲームでは、コースのサムネイルが表示されるのでドット絵が描かれた視覚的にキレイなもの。
他にもギミックを活かして音楽を演奏したコースなど。
検索機能やランキングはそういったキャッチーなコースが上位を独占し続けたので、全く機能していなかったと言っても過言ではなかったと思います。
注目されづらい地味なアクションコースをコツコツ作ってた僕としてはまさに憤慨モノで、モチベーションを下げる最大の原因でした。
アクションとして面白いコースが見つかりにくい
そういった検索やランキングがあまり機能してないこともあり、アクションゲームとして面白いコースを見つけることが非常に困難でした。
投稿されたコースは基本的に「いいね!」をもらった割合が高いと評価されやすい傾向にあります。
ですがアクションに力を入れたコースはいいね!を貰うことが難しいです。
そもそもアクションとして優れたコースとは、敵や穴の配置が絶妙で場合によっては残機を使いながらクリアしていきます。
ですがライトユーザーの多くは一度死んでしまうとクリア出来ないと判断し、コースから出てしまうのでいいね!をすることはありません。
またそういったコースは大きなインパクトを与えるのは難しく、平凡なコースとしか思われないのでいいね!を貰えることはないでしょう。
そうしていいね!を貰えないものは数あるコースに埋もれてしまい、誰の目にも触れられなくなってしまいます。
なのでアクションゲーム好きとしては残念なポイントでした。
ギミックはすごいコースもいいけど、やっぱりゲームとして楽しいものを遊びたい!
一部ギミックが無くて物足りない
様々なギミックがありますが、原作マリオのステージを全て再現できるほどではありません。
細かいところはたくさんありますが、特に気になったのはコースに置けるギミック数の上限。
個人的には原作マリオのように、骨太なロングステージを作ってみたかったのですが、ギミック数の制限が厳しく思うように作れなかったコースもあります。
もう一つだけ挙げると、コースの広さの制限もやや厳しかったです。
多くのコースがプレイされるためにもそういった制限を設けるのは仕方のないことかもしれませんが、作る側としてはちょっと物足りなかったですね。
総評、終わりに
自分だけのマリオのコースを作ることができる作品。
コースを作成するシステム面は非常に良好で、お手軽にコースを作っていくことが可能です。
ですがコースの検索やランキング機能には難があり、必死に作ったコースが誰にも見向きされないことも珍しくありません。
また演奏やギミックを活かした面白いコースはたくさんあるものの、アクションとして楽しいコースを見つけることは困難です。
総じてシステム面やできる事は素晴らしいものの、改善できるところはたくさんあるといった作品だと感じました。
ですがこの作品が秘めてるポテンシャルは計り知れないので、次回作では大きく改善されることを期待しています!
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