最も定番の無料マイクラサーバー『Aternos』。
実際の使用感、有料のマイクラサーバーとの違い、「まともに使えるのか?」、導入方法などを紹介していきます。
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Aternosとは?
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『Aternos(アテノス)』とはドイツにある『Aternos GmbH』がリリースする無料のマイクラ用レンタルサーバー。
マルチプレイ用に自宅PCをサーバー化するのは結構ハードルが高いので、マイクラではレンタルサーバーを使ってマルチプレイするのもメジャーな方法ですが、レンタルサーバーは基本有料なのがネックです。
しかしながら海外サイトも含めれば、いくつか無料のマイクラサーバーが存在します。
その中でも『Aternos』は簡単にマイクラサーバーが作れるのはもちろん、「日本語対応」「MOD/プラグインが入れれる」「バックアップ機能」などがウリで、日本では最も代表的な無料マイクラサーバーと言えるでしょう。
今回はその『Aternos』によるマイクラサーバーの作成方法と、「ちゃんと使えるのか?」といったレビューおよび有料サーバーと比べたデメリットなどを紹介します。
無料サーバーと有料サーバーとの違い
『Aternos』をはじめ海外で提供されている無料のマイクラサーバーは、国内の有料レンタルサーバーと比べると以下の2つが大きな違いとなります。
- 物理的な距離によるタイムラグ
- 無料だからこそのサーバー制限
物理的距離によるタイムラグ
まず海外にある無料サーバーは、当然ながら海外に置かれているので物理的に長距離を通信する必要があり、国内のサーバーと比べると非常にタイムラグが目立ちます。
『Aternos』はドイツのBonnにありますが、そこにサーバーが置かれているとして東京駅からの直線距離は「9350km」。日本では定番の有料レンタルサーバーである『Xserver』は本社が大阪なので東京駅からならたったの「403km」であります。
(実際にサーバーがどこに置かれてるかは公表されていませんので、あくまでの参考までに)
このようにとんでもない距離で通信しますから、無料の海外サーバーはタイムラグがどうしても発生します。
日本では無料サーバーは基本ないブヒ
無料だからこそのサーバー制限
基本的に無料のマイクラサーバーは、サーバーに負荷がかからないよう制限が設けられています。
割とどの無料サーバーでも制限がかかっているのが無操作によるサーバー停止であり、『Aternos』でも「無操作30分で追い出し」と「約3分接続しなかったらサーバー停止」という制限がかかっています。
加えて『Aternos』では描画距離にも制限がかかっており、近くのブロック・構造物しか描画されません。
対して国内有料サーバーではそれらの制限無く、24時間いつでも友達にアクセスしてもらうことが可能で、描画距離も制限なくプレイすることが可能です。
『Aternos』と『Xserver』の比較
■ 処理性能No.1!快適なゲーム環境なら「Xserver VPS for Game」
有料のマイクラサーバーとして、日本で最も定番なのは『Xserver VPS for Game』でしょう。
その『Xserver VPS for Game』と『Aternos』の比較をまとめたのがこちらになります。
Aternos(無料) | Xserver(有料) | |
---|---|---|
メモリ | 2.4GB | 2.0GB~ |
タイムラグ | あり | なし |
サーバー稼働 | 30分程無操作で停止 | 24時間稼働 |
描画距離 | 遠くのものは描画されない | 制限なし |
料金 | 無料 | 1,150円~/月 |
サーバー性能自体は『Aternos』も意外と良いのですが、タイムラグとサーバーによる制限はかなりのデメリット。
本格的に快適なプレイをしたいのであればやはり有料のレンタルサーバーがオススメで、24時間いつでも友達にアクセスしてもらうことが可能です。
関連 【最良!】Xserver VPS for Gameで簡単マインクラフトサーバー作成
Aternosによるマイクラサーバー構築方法
まずは新規会員登録を行いましょう。
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会員登録ができましたらサーバーが作成できるようになります。
サーバーの作成
無料サーバーだけあって周りに異様に広告が出ますが、真ん中の「サーバー作成」ボタンを押すことで作成できます。
デフォルトでは作成するサーバーが「Java版」になっていますが、統合版で作りたい場合はボタンを押して切り換えて下さい。
「サーバーアドレス」と「サーバー一覧に出るメッセージ」も設定できますが、特に希望がなければ変更せずに「作成」ボタンを押します。
作成できたら上記のような画面になります。作成はとても簡単ですね。
作成したマイクラサーバーへの接続
まずは作成したサーバーを起動します。
エンドユーザーライセンス(EULA)への同意が求められます。内容を確認して、同意ボタンを押して下さい。
現在時刻にもよりますが大体1分~数分程度で立ち上がります。
サーバーアドレスが表示されていますので、マイクラでそのアドレスに接続します。
注意しないといけないポイントとして、サーバー起動後約6分以内に接続しないとサーバーが停止する仕様になっていることです。
タイムアウトしてしまった場合は再度起動が必要ですので、すぐ接続を行いましょう。
マンクラフトを立ち上げ、タイトル画面から「マルチプレイ」に進み、右下の「サーバーを追加」を押します。
サーバーアドレスに先ほど確認したアドレスを入力します。(例:xxxx.aternos.me)
名前は他のサーバーと区別できるように設定しましょう。今回は「Aternos」としました。
作成完了後、サーバー一覧に表示されます。ダブルクリックして入ってみましょう。
こんな感じで簡単に作成できます!
『Aternos』の実プレイ評価
実際にプレイして「ちゃんと使えるのか?」を念頭に色々チェックしてみました。
※調査内容は2023/09時点のものです。仕様は変更される可能性があります。
プレイ感
無料サーバーでありますが、案外ブロックを置いたり破壊したりというのは普通にプレイできます。
しかしブロック・エンティティを壊した時にアイテムが出現するまでの間や、クワによる耕し、羊毛の刈り取り、作物の収穫など割とあらゆることに一瞬の遅れ/タイムラグがあります。
特に戦闘時は敵を攻撃してダメージが入るまで間があったり、間合いをとったつもりでもダメージを受けたりクリーパーが距離をとっても爆発するということがあって、戦闘面はタイムラグがかなり致命的です。
タイムラグのせいでアイテムと経験値をロストしてしまったり、せっかく作った建造物を壊されることを考えたらかなりストレスでしょう。
さらにワールドは遠くのものを描画しないよう描画制限がかかっており、PCのスペックが良くても遠くのブロック・構造物は白いモヤがかかって見れないようになっています。
プレイしてると慣れてくる部分も多いと思いますが、「死亡がかかっている戦闘時のタイムラグ」「近くのものしか描画されない」ことを考えると、プレイは可能なものの快適にプレイするのは難しいのではないかと感じました。
サーバー性能
スペックとしては「2.4GBメモリ」が割り当てられます。これは有料サーバーでいうところのプレイヤー数4人以下が目安とされるスペックです。
CPUに関しては公表されていませんが、結構な負荷に耐えれるようになっています。
こんな感じで「30x30x30のTNT」を用意して、どこまで爆破できる能力があるかをチェックしました。
爆破すると一瞬で連鎖爆破し、サーバー側から大量の描画リクエストがバッチリ飛んできます。(CPU弱いとハングアップして少しずつしか爆破できません)
こんな感じで最後まで爆破が出来ました。
そもそも描画距離が短くなっているので近づくとまた爆破が始まったりするのですが、CPUリソースはしっかり貰えたのでサーバー性能自体は悪くないようです。
良かったポイント
非常に良かったポイントとして『Aternos』はサーバーシステム自体がかなり優秀なことです。
各種設定の変更はもちろん、バックアップ、ワールドのアップロード/ダウンロード、マイクラサーバーのコンソールが使用できたり、現在ログインしているユーザーやログなんかもブラウザ上で見ることが出来ます。
サーバー設定は「server.properties」の一部を変更できる仕様です。
バックアップ機能はGoogleドライブと連携する仕様で、自動バックアップにも対応しています。
ワールドデータのアップロード/ダウンロードに対応しているので、ローカルで遊んでいたワールドも簡単に移すことが可能です。
ブラウザ上からすぐにサーバーコンソールにアクセスできるので、すぐ管理コマンドを入力することができます。
さらにMODサーバーやプラグインサーバーも簡単にスグに入れれるようになっていて、MOD自体の導入も一覧から選んでワンクリックするだけの超簡単導入!
MODサーバーインストール後は、このように一覧からMODを選ぶ形で約1200種類のMODから選ぶことができます。
導入したいMODを選んだら、いくつかのバージョンが表示されるので入れたいものをクリックするのみ。
こんな感じで既存ワールドをそのままMOD化できます!
正直サーバーシステムだけなら国内の有料レンタルサーバーより非常に優秀です。
ここはイマイチ
しかしながら無料サーバーだけあって、サーバー側で色々制限がかかっています。
先程描画距離が短いことは述べましたがそれ以外にも、「30分程無操作でサーバーから追い出される」「誰も接続していないと2分30秒でサーバーが停止する」といった制限がかかっています。
つまり作成したマイクラサーバーは24時間いつでも友達が接続できるワールドではなく、都度サーバー主が起動しなくてはいけません。
マイクラサーバーは24時間いつでも遊びに行けて、友達などに勝手に建築・冒険を進めてもらうのがあるべき姿だと思うんですが、そのような運用方法は出来ないということです。
なおMODは約1200種類から選べますが、リストに無いMODは導入できません。例えば『Little Maid Rebirth』などは導入できなかったので、この点は少し惜しいところ。
総評
マイクラの無料マイクラサーバー『Aternos』をレビューしましたが、正直サーバーシステム自体はかなり優秀で驚きました。
無料サーバーだからといってCPUリソースが絞られることもなく、むしろ某C社よりもCPUリソースをくれる印象を持ちます。
ただサーバー自体が海外にあることによる「タイムラグ」、そしてサーバー側での制限である「描画距離の短さ」「使う度に起動が必要」ということから、残念ながら快適なプレイは難しいといった評価です。
マイクラサーバーは「ローカルワールドの使い勝手で24時間いつでも遊びに行けること」があるべき姿だと思うんですが、やはりそれは『Xserver VPS for Game』などの国内の有料サーバー、もしくは自宅マイクラサーバーでしか出来ないでしょう。
とはいえ「とりあえずで良いのでマルチプレイを試してみたい」といった場合には、『Aternos』が非常に良い選択肢であることは間違いないです。非常に簡単にマルチプレイができますよ!
本格的に快適なマインクラフトをマルチプレイしたい場合は『Xserver VPS for Game』などの国内有料サーバーを検討してみましょう。
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