Java版マイクラサーバーのログファイルの場所と、基本的な使い方を解説します。
エラーを特定できたり、どのユーザーがいつ入退出してきたのかをチェックすることが可能です。
※統合版にはログ機能はありません。
当サイトはアフィリエイト広告を利用しております。
解説
サーバーログは、マインクラフトのサーバープログラムに出力されている英語のログファイルです。
サーバーの動作履歴が打刻されており、これにより「どのタイミングでサーバーが止まったか?」「何が原因で止まったのか?」などのエラーを特定できたり、「どのユーザーがいつ入退出してきたか?」という情報も見ることが出来ます。
ログファイルはサーバーフォルダにある「logs」フォルダに全部蓄積されています。
特にエラーだとサーバープログラムが終了してしまいますから、エラー解明のためには基本的にはlogsフォルダのログファイルを確認することになります。
最新のlogsファイルは「latest.log」という名前になっておりますので、エラー解明はこのファイルをまず確認すればOKです。
古いファイルは「gz圧縮」されていますので、OSによっては解凍・展開が必要です。(まぁ現在のWindows OSではそのまま開けるのですが・・・)
ログファイルの見方
「latest.log」をダブルクリックして開いてみると色々書いています
基本的に1行に1つの動作履歴が記録されています。規則は以下の通りです。
例えばサーバー立ち上げ中に良くみる以下のログ。
[15:43:44] [Worker-Main-12/INFO]: Preparing spawn area: 11%
[15:43:45] [Worker-Main-10/INFO]: Preparing spawn area: 88%
[15:43:45] [Server thread/INFO]: Done (4.964s)! For help, type “help”
日本語にするだけでもこうなります。
[15時43分44秒] [お知らせ]: 地形を準備中: 11%
[15時43分45秒] [お知らせ]: 地形を準備中: 88%
[15時43分45]秒 [お知らせ]: 完了しました!(4.964秒)! ヘルプが必要なら”help”と入力して下さい。
準備中から完了!のいつものログですね。という感じでログ自体はとても簡単なものです。
ログの一覧
ログの種類は大きく分けて、
- INFO:各種情報
- WARN:警告
- ERROR:エラー
この3つに分けられます。1つ1つ紹介していくとキリが無く問題も見つけづらくなるので、本記事では良くチェックするものだけを抜粋して解説します。
INFO系
「INFO」は、「サーバーが起動しました」「ユーザーがログインしました」などの各種動作履歴のログです。
項目 | 意味 |
---|---|
[Server thread/INFO]: Preparing level “world” |
ワールドのデータフォルダを「world」にて開いていることを示すログです。
server.propertiesで別ワールドにしている場合にちゃんと動作しているかを確認することができます。 |
[Worker-Main-7/INFO]: Preparing spawn area: 00% |
立ち上げ中を知らせるログです。(エリアを準備中です:00%) |
[Server thread/INFO]: Done (4.964s)! For help, type “help” |
サーバーの準備が完了し、サーバーにアクセス出来る状態になったことを知らせるログです。 |
[Server thread/INFO]: プレイヤー名 joined the game |
プレイヤーがゲームにログインしたことを示すログです。
時刻とあわせてどのプレイヤーがいつ入ってきたのかを知ることができます。 |
[Server thread/INFO]: プレイヤー名 left the game |
プレイヤーがゲームからログアウトしたことを示すログです。
時刻とあわせてどのプレイヤーがいつ退出したのかを知ることができます。 |
[Server thread/INFO]: プレイヤー名 fell from a high place |
プレイヤーが落下死した時に記録されるログです。 |
[Server thread/INFO]: プレイヤー名 drowned |
プレイヤーが溺死した時に表示されるログです。 |
[Server thread/INFO]: プレイヤー名 tried to swim in lava |
プレイヤーがマグマで焼け死んだ時に表示されるログです。
マイニング中にマグマを掘り当て「溶岩遊泳を試みた」で死亡するアレです。 |
[Server thread/INFO]: プレイヤー名 was blown up by Creeper |
プレイヤーがクリーパーに爆破されて死んだ時に表示されるログです。よく出ます。 |
[Server thread/INFO]: プレイヤー名 was slain by モンスター |
プレイヤーがモンスターに倒された時に表示されるログです。
戦って死んだ時は「プレイヤー was killed whilst fighting Husk」などと表示され、少しログにもバリエーションが出ます。 |
[Server thread/INFO]: プレイヤー名 was shot by Skeleton |
プレイヤーがスケルトンに射殺された時に表示されるログです。
このように武器などで倒されるとログにも現れます。 |
[Server thread/INFO]: [プレイヤー名A: Killed プレイヤー名B] |
プレイヤーAがプレイヤーBに倒された時に表示されるログです。
荒らしプレイが疑われる場合は、ログが証拠となりますので調査に便利です。 |
WARN系
「WARN」はサーバーが停止するまでにはいかないものの、サーバーが不具合を起こした場合に出現するログです。特にサーバースペックが足りなかった場合に出やすいので、スペックアップの目安になります。
項目 | 意味 |
---|---|
[Server thread/WARN]: Can’t keep up! Is the server overloaded? Running XXXms or YYY ticks behind |
サーバー処理が追いついていない時に出るワーニングです。
サーバーのCPU処理やメモリが足りないのが原因です。いつもはプレイできている状況でも、サーバースペックにそこまで余裕がない環境で、多数のTNTで爆破をおこしたりや複数のプレイヤーがそれぞれ新しい場所に進み続けると起こりやすいです。 頻発するようになるとサーバー停止に繋がってしまいますので、サーバースペックの見直しや、レンタルサーバーの場合はプランを見直して見るとよいでしょう。 |
[Server thread/WARN]: Failed to parse chunk [XXX, ZZZ] position info |
うまく地形がロード時できなかった時に出るエラー/ワーニングです。
基本的には出ませんが、統合版のワールドデータをJava版に変換するソフトを使った場合に出る場合があります。 サーバーが停止するほどではありませんが、変換ソフトを変えるか変換そのものを諦めて下さい。座標を確認してクラフトし直すという手も考えられますが、ちょっと難しいところです。 |
[Server thread/ERROR]: Recoverable errors when loading section [XXX, YYY, ZZZ]: |
|
[Server thread/WARN]: Skipping Entity with id |
ERROR系
サーバ-がうまく動かない場合、真っ先に見るべきなのが「ERROR系」のログです。多くは「ERROR」と出現しますが、中にはERRORと出ないものもあるので注意して下さい。
項目 | 意味 |
---|---|
[ServerMain/INFO]: You need to agree to the EULA in order to run the server. |
EULAへの同意が確認できず、起動しなかった時のログです。
eula.txtを開き、規約を確認して「eula=true」にしましょう。 |
[Server Watchdog/ERROR]: A single server tick took 60.00 seconds |
60秒サーバーからの応答が無かった場合に出るログです。その後、「Considering ・・・」とエラーが続きサーバーが強制停止します。
TNT大量爆破や新規マップの読み込み過多などの起因し、サーバースペックでそれがさばききれなかった場合に起きるのが代表的です。「Can’t keep up!」の後に続きやすいエラーです。 コマンドによるTNT大量爆破などを行わない限り、サーバースペックが足りていないことがほとんどなのでサーバースペックの強化を行いましょう。 ただしこのエラーは導入したMODの不具合でプログラムが暴走してしまった場合にも起こることがあります。MODを入れている場合はその点も考えてみましょう。 |
[Server Watchdog/ERROR]: Considering it to be crashed, server will forcibly shutdown. |
|
Exception: java.lang.OutOfMemoryError thrown from XXX |
メモリが足らない場合にサーバープログラムの画面にのみ出現するログです。ログファイルには残りません。
サーバーのメモリが足りなかったり、起動オプションにより動作メモリを少なくしすぎた場合に起こります。 特に起動時に起きやすく、その場合はサーバーがずっと起動できないままになります。 |