
TVアニメ「うらら迷路帖」の全話視聴後の感想と作品の紹介をしていきます。(ネタバレなし)
見どころやおすすめポイントなど紹介!
作品の概要
占いの町・迷路町。ここは不思議な力を操り、人々に道を示す『うらら』と呼ばれる占師が集まる町。そこにやってきた千矢は、山育ちで動物に好かれるけれど、一般常識のない女の子なのでした。そんな彼女は紺と小梅という同い年の少女に出会います。2人は千矢と同じく棗屋という占い処への招待状を持っていました。それはもちろん、占いを学ぶため。棗屋の人見知りな妹ノノも加えて、4人の生活が始まります。占の都の迷路帖。『うらら』を目指す少女たちの日々。これより開幕です。
野生児「千矢」がしっかり者の「紺」、ムードメーカーの「小梅」、引っ込み思案の「ノノ」と共に、占い師「うらら」として修練に励む日々を描いています。
舞台は「うらら」達が生活する街「迷路帖」でのお話で、ちょっぴり設定の凝った和風ファンタジーといった世界観。
普段はゆるい雰囲気ながらも少女たちの苦悩や挫折、成長などを描いています。
原作は現在「まんがタイムきらら」で連載中の漫画です。
全12話
ジャンル:青春 和風ファンタジー 日常
監督:鈴木洋平
シリーズ構成:赤尾でこ
脚本:赤尾でこ、福田裕子、清水恵
キャラクターデザイン:大塚舞
音楽:田渕夏海、中村巴奈重、宝野聡史
アニメーション制作:J.C.STAFF
巽 紺(たつみ こん):本渡楓
雪見 小梅(ゆきみ こうめ):久保ユリカ
棗 ノノ(なつめ ノノ):佳村はるか
棗 ニナ(なつめ ニナ):茅野愛衣
色井 佐久(いろい さく):諏訪彩花
個人的な感想
2017年ベストキャラクターデザイン賞をあげたい
なんといってもとにかくキャラデザが可愛い!
この作品は年始めからの放送でしたが、第1話を終える頃には自分的2017年ベストキャラクター賞をあげたいと思ったほど。
その後2017年も散々いろんなアニメを見てきましたが、やっぱりキャラデザの可愛さは個人的にはこの作品がトップでした。
きらら作品だけあって百合百合しくてちょっぴりあざとく、キャラクターもよく動くので活き活きとしてます。
しかもそれが最後まで作画が崩れることなく安定していたのも高評価です。
あとはキャラクターはもちろんのこと、衣装もめちゃ可愛い!
シンプルながらもワンポイントが効いていて原作者のセンスが光るモノとなってました。

日常系ではなく成長を描いた青春ストーリー
正直なところ、この作品を見始めてからしばらくの間は楽しみ方がわかりませんでした。
女の子は可愛いもののギャグにキレがあるとは言えないし、日常系のようにまったりとキャッキャウフフの生活が続くわけでもない。
やはり「まんがタイムきらら」作品で連想するものは、優しい世界での日常系だったりするので期待していたものとは違っていたというのが本音です。
しかししばらく見続けるとこの作品の本質は日常系ではなく、日々鍛錬を積む少女たちの青春ストーリーであったことに気づかされます。
それぞれが一人前の「うらら」を目指す理由や、仲間に置いていかれることへの焦り、お互いをわかりあって深まる絆。
お互いに切磋琢磨しながらも、時には仲間で助け合う姿は王道な青春物語といった熱量があります。
少女たちの悩みや葛藤、そして成長を描いたドラマはなかなかグッとこみ上げるものがあって、中盤以降でようやくこの作品の本当の魅力に気付けたように思えました。

しかし残念なことにこの作品は1クールしかないので、おそらくストーリー全体としてはほんの入口に過ぎません。
これが2クール3クールあるなら、もっと面白くなるのでは?とちょっと惜しさを感じられる作品でした。
(つまり原作読めということですよね)
こんな人に特にオススメ
可愛い女の子を見たい
くどいようですがとにかく女の子がカワイイです。
個人的にはきらら史上最高クラスの可愛さだと思ってます。
さらに作画良し、動き良しで非の打ち所がありません。
(結局の所キャラの好みは個人それぞれではありますが)
青春ストーリーが見たい!(恋愛要素ナシ)
ときには競い合い、ときには支え合うような展開はまさに王道な青春!
青春といってもきらら原作のせいか恋愛要素はなく、葛藤や友情などがメインでキャラクターの心理をしっかり描いてくれてます。
おわりに
「まんがタイムきらら」作品なので、キャッキャウフフの日常が続くかと思いきや、その中身は少女たちの青春を軸としたストーリーが魅力的な作品でした。
その半面、最初からグッと引き込まれていくというわけではなく、この作品の面白さがわかるまで少し時間がかかったように思えます。
また郡を抜いて可愛らしいキャラクターデザインだけでなく、作画も最後まで安定しておりそれぞれのキャラが活き活きと動いてくれるところも良かったです。
まだまだ物語の途中で終わってしまうのが残念ですが、原作はまだまだ連載中なので今後どういったストーリーが展開されるか楽しみな作品だったりします。