
TVアニメ「SSSS.GRIDMAN」の感想と作品の紹介です。(ネタバレなし)
原作ファンから見た感想や複雑な心境などを書いていきます。
またこの記事には少しネガティブな内容が含まれるので注意してください。
作品の概要
ツツジ台に住む高校1年生の響裕太は、ある日目覚めると記憶喪失になっていた。
そして裕太は古いパソコンに映る『ハイパーエージェント・グリッドマン』と出会う。
グリッドマンは使命を果たせと語りかけ、裕太はその言葉の意味と記憶を探し始める。
突然の事に戸惑いつつも、クラスメイトの内海将や宝多六花、新条アカネたちに助けられながら毎日を送る裕太だった。が、その平穏な日々は、突然現れた怪獣によって容易く踏みつぶされた――。
高校生で記憶喪失の「響裕太」は、古いコンピューターに映りハイパーエージェントと名乗る「グリッドマン」に出会います。
裕太は友人たちの手助けを借りながら、グリッドマンと一体化し、迫り来る怪獣たちに立ち向かう!といったストーリーです。
1993年に放送された特撮作品「電光超人グリッドマン」を原作としたアニメです。
全12話
主な属性:ヒーロー、怪獣、学園、3DCG、SF、青春
脚本:長谷川圭一
キャラクターデザイン:坂本勝
音楽:鷺巣詩郎
アニメーション制作:TRIGGER
内海 将(うつみ しょう):斉藤壮馬
宝多 六花(たからだ りっか):宮本侑芽
新条 アカネ(しんじょう):上田麗奈
アレクシス・ケリヴ:稲田徹
アンチ:鈴村健一
サムライ・キャリバー:高橋良輔
マックス:小西克幸
ボラー:悠木碧
ヴィット:松風雅也
グリッドマン:緑川光
個人的な感想
前置き
ちょっと長いので読み飛ばしてもらっても構いません。
要約するとグリッドマンは子供の頃の僕にとって夢のヒーローであり、SSSS.GRIDMANへの期待値が高かったということです。
まず僕は子供の頃「電光超人グリッドマン」が大好きでした。
VHSが擦り切れるほど見たり、おもちゃを遊び込んでボロボロにするほどに。
(今思うとあのおもちゃの出来はヤバイ!完全にオーパーツ。)
独特な世界観や身近に感じるストーリーなど、様々な魅力がありましたが、やはりなんと言ってもグリッドマンが本当にカッコよかった…。
そんな子供の僕にとっては憧れのヒーローでしたが、世間でのグリッドマンは非常にマイナーなヒーローでした。
続編の予定は企画だけでなくなったし、放送局も少なかったです。
地方に住んでいた特撮好きの友人にも、「見たことも聞いたこともない」と言われたほどでした。
そして25年後、まさかの新作アニメ化決定。
知る人ぞ知るマイナーヒーローが25年後、アニメ化されるなんてそれはもうとんでもない衝撃でしたし興奮しましたね。
あの時のヒーローがまた見られると。
そんなこともあって僕のSSSS.GRIDMANへの期待値は異常に高かったと思います。
キャラクターの心情がわからなかっった
いろいろ思うところはありますが、1番のところはやっぱりこれかなと。
作品をポイント毎に見ていくと、
キャラデザや怪獣のデザインは素晴らしい。
リアリティがある街の雰囲気も良かった。
作画も相変わらずTRIGGERがいい仕事をしている。(3DCGも!)
だけど胸を打たれるドラマがあまりなかった。
手探りだった前半、徐々に謎が明かされていく中盤まではまだ良かったのですが、後半の展開についていけませんでした。
どうにもストーリーの展開に合わせて変化するキャラクターたちの心境がよくわからなかったのです。
事情がちょっと特殊なので、僕の頭の中が整理しきれてなかったせいかもしれません。
それに1クールという期間はあまりにも短すぎました。
せっかくの伏線をうまく映像内で活かしきれてないところも多かったように思えます。
その中でも特に割りを食ったのはやはりキャラクターの心理描写かなと。
お約束を守りすぎて根本的な人間ドラマが疎かになってしまったのが残念でした。
やはりいつの時代もドラマあってこそのヒーローだと思います。
原作ファンへのサービス
我々のようなめんどくさいオタクが満足できるよう、原作ファンへのサービス精神旺盛でした。
とはいえ25年も前の作品、当時の記憶なんて髪と共に薄れていくモノ。
もう覚えてないのではといった不安もあったと思います。
僕は1話放送のときリアルタイムを逃してしまったので、Twitterでいろいろ感想を見ていました。
原作はマイナーな作品であるにもかかわらず、「あっ、これ原作の○話で使われたアレだ!」といったツイートがちらほら。
皆よく覚えてるなーと関心しつつ、もうさすがに昔の記憶なんて分からんわ…ぐらいに考えながら放送を見てみると、
「あっ、これ原作で一平がアシストウェポンの参考にしたホットドッグだ!!!」
と記憶が蘇ってきました。子供の頃の記憶ってすごい。
そしてなんと言っても、最終回の展開が原作ファンにとって感涙モノです。
アレはさすがにズルいぞ…!!
おわりに
特撮作品「電光超人グリッドマン」を原作とした作品。
個人的に面白かったと問われると、正直なところ素直に首を縦に振れません。
ですが原作ファンとして、再びグリッドマンの姿を見ることができて良かった!
そしてなんだかんだ25年後の現在に、こうしてグリッドマンで盛り上がってくれることはファンとしては本当に嬉しいことなのです。
またあくまでも僕には合わなかっただけで、評判はすごく良い作品なので興味があれば見てみるのも良いかもしれません。