
アニメ「はねバド!」の感想と作品の紹介をしていきます。(ネタバレなし)
TVアニメとは思えないレベルの映像力を持つ、メチャクチャハイクオリティな作品です!
作品の概要
運動神経抜群だが、
なぜかバドミントンを避ける
1年生「羽咲綾乃」。日本一を目指し、
日夜練習に明け暮れる
3年生の「荒垣なぎさ」。部を支える仲間やコーチ、
そして個性溢れるライバルたち。超高速で舞う羽根(シャトル)に
想いを乗せて、
青春バドミントンストーリー開幕!!
とある理由でバドミントンから遠ざかっていた「羽咲綾乃」がバドミントンバカ「荒垣なぎさ」と出会うことで、再びバドミントンに向き合う姿や成長(?)を描いています。
原作は「good!アフタヌーン」で連載されている漫画です。
全13話
主な属性:スポーツ、熱血、青春、シリアス
監督:江崎慎平
シリーズ構成:岸本卓
キャラクターデザイン:木村智
音楽:加藤達也
アニメーション制作:ライデンフィルム
荒垣 なぎさ:島袋美由利
泉 理子:三村ゆうな
藤沢エレナ:小原好美
コニー・クリステンセン:伊瀬茉莉也
志波姫唯華:茅野愛衣
芹ヶ谷薫子:下田麻美
立花 健太郎:岡本信彦
個人的な感想
原作こそ見たことはなかったものの、ネットで話題になっていたので作品自体は知っていました。
その話題というのがなかなか面白いもので、ちょっとカワイめのタイトルや絵柄でぬるく進行するのかと思いきや、物語途中で絵柄が豹変しガチガチなバドミントン漫画をやるといったモノ。
せっかく作品のことを知ってるしどんなものか見てみよう程度でしたが、見始めると作品のレベルの高さにあっという間に飲まれていきました。
映像の凄まじさ
とにかくこの作品は映像、特にその中でも人の動きが本当にすごい!
バドミントンの動きをこれでもかという程に描いてます。
サーブやレシーブの動き、弾かれるシャトル、ふわりと浮く選手の髪や飛び散る汗。
どこを見ても妥協の無い圧倒的作画力を迫力のあるカメラワークで描かれてます。
それをOPの時点から魅せつけてくるので「これはすごいアニメになるに違いねぇ!」と思わせるほどの力がありました。
(余談ですがOPは昭和の女子スポ根アニメの曲を現代風にアレンジした感じがあってメチャカッコイイ。)
しかもその作画力が最後までしっかり維持されているので、まさに映画並みのクオリティといっても過言ではありません。
スポーツアニメの映像でここまで驚かされたのは「ピンポン」以来で、久々に大きな衝撃を受けました。
かなりシリアスな本編
なんだかゆるそうなタイトルとは裏腹に作中は基本的にシリアスです。
特に主人公「綾乃」がなかなかにクセのあるキャラで、彼女のクズっぷりもとい勝利に対する姿勢はシリアスを通り越してギスギスなレベル。
他のキャラも負けじとバドミントンにすごく執着を持つので、全体的にハラハラするような事が多かったです。
また主人公以外にもサブキャラたちのドラマも見どころで、それぞれのキャラクターがバドミントンにかける想いなど思わず唸る場面もありました。
むしろ主人公よりよっぽどサブキャラのほうが感情移入しやすいと思いますね!(重要)
試合内容が熱い!
やはりスポーツアニメは試合の面白さが作品そのものの面白さに繋がってきます。
その点この作品は圧倒的な映像力や音楽、そして人間ドラマでしっかり盛り上げてくれました。
どんな手段を使っても勝ってやるぐらい我の強いキャラクターが多いので、ちょっと邪道かもしれませんが試合内容は本物。
しっかり戦術や理論を展開して構築される試合は見ごたえがあって、次はどう動くのか逆転できるのかなど見入ってしまいました。
また試合の状況を丁寧に解説してくれるので、バドミントン初心者でも十分に試合の内容が伝わってきます。
こんな人に特にオススメ
やはり熱いスポーツアニメを求めてる方にはオススメです。
やや王道とは外れるかもしれませんが、試合の内容はガチなので熱い展開にグッとくることでしょう。
逆にカワイイ絵柄や作品名に騙されて、ゆるいアニメを期待してる人にはオススメできません。
シリアスを通り越してギスギスまであるので苦手な方は胃が痛くなるレベルなので…。
おわりに
なんだかちょっとかわいめの作品名やキャラデザとは裏腹に、シリアスなバドミントンアニメ。
とにかく作品全体のクオリティが非常に高い作品です。
特に映像部分は劇場版といっても過言ではないぐらいメチャクチャ動くので、バドミントンの激しさがよく伝わってきます。
その圧倒的な映像力を活かした試合はかなり熱く、スポーツアニメとしてかなり見ごたえがありました。
ややシリアスを通り越してギスギスな展開こそありますが、それだけにガチな試合が見られるという事なのでシリアスなスポーツアニメが好きという方は是非!