「灰と幻想のグリムガル」感想。心に響くガチリアルな異世界・・

アニメ「灰と幻想のグリムガル」の作品紹介とネタバレ無し感想。

主人公たちの痛みや喜び、苦しみ、葛藤など心がが伝わってくる壮絶の異世界アニメ。

もし”本当に”異世界にいけたとして・・・そんなガチリアルな描写が広がっていました。

作品の概要

灰と幻想のグリムガル、ビジュアル

目が覚めると、ハルヒロは暗闇の中にいた。
ここがどこなのか、なぜここにいるのか、そしてどこから来たのかもわからないまま。
周りには自分と同じ境遇らしき数名の男女。
彼らとともに暗闇から踏み出した先には見たことのない世界、「グリムガル」が広がっていた……。

記憶も、お金も、特別な力も――
何もない僕たちが手に入れた現実。

主人公たちは気づけば「グリムガル」という世界に。

手探りで”義勇兵”として活動するものの、最弱モンスターですら命がけ・・・。

そんなグリムガルでのドラマを描いた作品です。


主な属性:シリアス、ハードモード、リアリティ、ドラマ、異世界進出?
話数:全12話

スタッフ
原作:十文字 青

監督:中村亮介
キャラクターデザイン:細居美恵子
原作イラスト:白井鋭利
音楽:東宝
美術監督:金子英俊
色彩設計:茂木孝浩

アニメーション制作:A-1 Pictures

キャスト
ハルヒロ(主人公):細谷佳正

ランタ:吉野裕行
マナト:島﨑信長
モグゾー:落合福嗣
ユメ:小松未可子
シホル:照井春佳
メリイ:安済知佳

個人的な所感

まず一言でいうと滅茶苦茶リアルな異世界アニメでした。

こういう異世界アニメってモンスターを倒してレベルアップして・・・っていうのがセオリーで、このグリムガルもそういったたぐいのもの。

しかしよくあるアニメのような生易しいものでは無く、最弱モンスターであるゴブリンですら容易に倒すことはできません。

灰と幻想のグリムガル、ゴブリンと主人公
ゴブリンですら死ぬかも知れない

ゴブリン側も武器をもっており、戦いにおいては切りつけられたり肉を抉られたり命を取りにくる様子は恐怖を覚えます。

更にモンスターを倒せないと所持金はどんどん減っていき明日生き延びられるかも分からない・・。

そういった主人公たちの心情も非常に丁寧に描かれており、不安や焦燥なども伝わってきて生易しい異世界ではないガチリアル現実がありました。

心情描写が非常に丁寧

単にハードモードでリアルなだけでなくキャラクターたちの心情描写も非常に丁寧です。

キャラ同士の会話、戦いでの恐怖・達成感、明日への不安・焦燥・・・などシーン1つ1つからキャラクターの心情が伝わってきます。

キャラクター同士の微妙な距離感も感じられるほどで、そのリアルさには現実に彼らがいてもおかしくないように思います。

灰と幻想のグリムガル、キャラクターの表情
会話1つでも表情・間のとり方・喋り方・仕草のリアリティ・・

着実に強くなっていく主人公たち

物語が進むにつれ狩りにも慣れ、ゆっくりですが主人公たちは前に進みます。

最初は連携も何もできなかった主人公たちが次第にうまくなっていく。

彼らの成長は視聴者としても嬉しくなり、どんどん前に進む様が楽しみになりました。

リアル過ぎて辛いと感じることも

しかしそのリアルさから見ていて辛いトコロもありました。

全てうまくいくとは限らず物語中何度も失敗や挫折を経験します。

それらも全て丁寧に描かれるので、見ていて胸を締め付けられる思いでした。

正直言って滅茶苦茶重かったです・・・。

灰と幻想のグリムガル、ハードモード
最弱モンスターだろうが命がけ・・・

設定も丁寧でリアルさをアップ

明日生きれるか分からない命のやりとり、丁寧なキャラクター描写などが一番の真骨頂ですが、設定もリアリティに溢れていることも見逃せないポイントです。

義勇軍の制度や、街の風景、ギルドの制度、自炊する風景・・・etc

灰と幻想のグリムガル、生活風景も丁寧に描かれます
灰と幻想のグリムガル、生活風景も丁寧に描かれます

例えば職業ギルドによっては必ず必要なしきたり(食事を捧げるなど)があって、ギルドに所属する仲間が履行するシーンが描かれています。

「グリムガル」に根付いた文化・しきたりを感じられ、まさに本当にあるかのようにも思えるほどでした。

水彩画チックな独特な世界観

またキービジュアルにもある通り水彩画チックな作画で独特の雰囲気があります。

灰と幻想のグリムガル、水彩画チックの絵柄
水彩画チックの独特の絵柄

流石にアニメーション部分まではそうなっていませんが、建物や自然などの背景部分はほぼ水彩チックで、アニメーション部分においても水彩チックに見えるようなエフェクトがかかったりします。

優しげで綺麗な風景はグリムガルの独特な世界観を盛り上げます。

また見た目だけじゃなく音楽においてもグリムガル独特

アコギの優しい旋律、エンディングテーマなどはグリムガルならではだと思います。

こんな人には特にオススメ

私の煽り耐性低すぎ [モデル:段田隼人]

印象に残るアニメを見たい」、「最近のアニメは同じようなモノでつまらない」、「ジブリなどのアニメ映画が一番」と思っている人には是非是非オススメです。

昨今のアニメは主人公にとって良いことばかりのイージーモードが多いですが、グリムガルでは容赦なく主人公たちに襲いかかるハードモードでリアル過ぎるほどリアルです。

あとは水彩画チックの作画もそうですが、音楽、心情描写、キャラクターたち、設定などあらゆる点でかなり丁寧な作品

アニメアニメした性格のキャラクターは出てこず、現実にいそうな感じのリアリティあるキャラクターたちばかりです。

”面白い”より”凄い”が近いアニメだと思います。

おわりに

灰と幻想のグリムガル、ビジュアル

灰と幻想のグリムガル」、あらゆるアニメとは一線を画する非常に丁寧でリアルなアニメでした。

キャラクターの心情描写、ゴブリンとの生死のやり取り、人との関わりなど単なるアニメと呼ぶよりかは「ドラマ」と読んだ方がしっくりきます。

少しずつ主人公・仲間たちがどんな性格なのか少しずつ分かってきて、回を追えばキャラ同士の距離感までもが伝わるほど。

描写が丁寧な分、苦しいシーンでは何度も胸を締め付けられる思いをすることもありました。

また「グリムガル」独自の世界観を形づくるために、世界設定はもちろんのこと水彩画チックの綺麗で独特な作画、独特の音楽・尺のとり方などあらゆる点で丁寧に作られています

本気のアニメを見たい、異世界を感じたい人には一度視聴してみてはどうでしょうか。

アニメ公式:TVアニメ「灰と幻想のグリムガル」公式サイト
原作ライトノベル出版者 原作者の特設サイト:十文字青特設サイト | オーバーラップ文庫特設サイト

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